January 11, 2011

January 02, 2011

『ロンドン10日間ツアー(5日目)』 ロイヤルオペラハウス(バレエ鑑賞『シンデレラ』) [夜の部]


赤とゴールドを基調したリッチな客席。派手な色が重厚かつシックにまとまっている。
歴史を感じるデザインだ。
その客席を照らす照明が徐々に暗くなる。
舞台の前に陣取ったオーケストラのメンバーは指揮者のタクトに集中する。
舞台の幕が開き、ホールを照らす唯一の光が舞台を照らし出す。
観客の神経が舞台に集中する。
指揮者のタクトが静かに振られ、優美でもの悲しい旋律がホールを満たす。

シンデレラが始まった。

シンデレラは誰もが小さい時に読んで知っている童話。
継母とその娘姉妹に虐められ、いつも哀しい思いをしているシンデレラ。
ある時お城で舞踏会があり、はしゃぐ姉達。
シンデレラには舞踏会に着て行くドレスが無い。
姉達は舞踏会に出かけ、シンデレラは一人家に残される。
そんな時魔法使いが現れ、哀れなシンデレラに魔法をかけ、シンデレラは美しいドレスに身を包む。
魔法使いはシンデレラに「“魔法”は夜中の12時までしか効かない。12時までには家に帰るように。」告げる。
ドレスを手に入れたシンデレラは舞踏会で王子を虜にする。
12時になり、家路に急ぐシンデレラ。それを追う王子。
王子はシンデレラを見失うが、シンデレラが落とした片方の靴でシンデレラを探し出す。

ストーリーを知っているだけに、余計な事を考えずに舞台の上の舞いに集中できる。
また、感情移入がしやすい。

生身の体で、体一つで、人間の様々な感情をこんなに見事に表現できるなんて・・・、全く圧巻です。
これが、“芸術”っていうんだ!

高校の時に一人で観た舞台、シェークスピアの『真夏の夜の夢』以来の衝撃だ。
高校の頃は“硬派”で通していた。は!は!
私はこの感動を誰にも言えず、喜びを共有する相手も居なかった。

「すげぇ、すげぇ・・・」(“すごい”の名古屋弁)
今夜は隣に座る妻が感動の“共有”相手。
彼女に向かって、思わず名古屋弁でつぶやく。
「うん、本当にすごいね。」
隣の妻もかなり興奮している様子だ。

“アフタヌーン・ティー”の時にバレエの話題になり、
「いつまで起きていられるかが勝負だな。」(退屈ですぐ寝てしまうの意)
と妻に嫌みを言っていた自分が信じられない。
もう、最初から最後まで“ショー”の素晴らしさに釘付けでした。
眠るなんて考えられない。

シンデレラ役のバレリーナも素晴らしかったが、私が一番印象に残ったのは崔由姫(Yuhui Choe)さん。福岡出身の日本人らしい。
人間の手、足、体が、オーケストラの音楽に合わせ、自然にしなっていた(無骨な表現でごめんなさい)。
Footballで言うと、“ボールが吸い付く様なトラップ”、“流れる様なドリブル”って感じか・・・(この表現も無骨だ・・・)。
とにかく、“優美な”という形容詞がぴったりな“舞い”でした。
ロイヤルオペラハウスのHomePageで彼女の紹介動画を見つけたので、下にリンクしておきます。

崔由姫

“アフタヌーン・ティー”と“ロイヤルバレエ”。
自分に一番“縁”がないと思っていた事に感動。
人生って、やっぱり不思議ですね。

大満足の一日でした。


<赤とゴールが基調の客席>

Arsenal Number 7/hanai

04:08:00 | hanai | comments(1) | TrackBacks

January 01, 2011

『ロンドン10日間ツアー(5日目)』  アフタヌーンティー  [午後の部]


31日午後の部は、“アフタヌーンティー”と”バレエ“鑑賞。

午前の部、“Arsenal Shop”での買い物が予想以上の量になってしまったので、一旦ホテルに戻りArsenal Shopで購入した物をホテルの部屋に置く。

さあ、出発だ。
まずは、今夜19:00から観る予定のバレエ”シンデレラ“の券を劇場のボックスオフィスに取りにいく。

券はWebで購入した。
ロンドンに出発前、日本で購入しておいた。
驚いた事に、Webで購入後、世界どこにでも指定場所に購入した券を郵送してくれるサービスがある。
日本までの郵送のリードタイムは平均7日。さすが、ロイヤルバレエ!
我々が“シンデレラ”の券をWebで購入したのは、ロンドンへ出発前の7日前だったため、自宅までの郵送してもらうサービスは使わず、当日劇場のボックスオフィスで受け渡しするサービスを選んだ。

国立ロイヤルバレエのボックスオフィスで券を受け取る。
券にはMr. & Mrs. Hanai と印字されている。
「おー、かっこいい!」
妙な事に感激。

お次は“アフタヌーンティー”。
妻のチョイスは”ブラウンズ ホテル“のTea Room。
自称“地図が読める女”、我が妻の案内でブラウンズホテルにたどり着く。

格調が高そうなホテルだ。
通りからTea Roomの中をチラッと覗いてみる。
きれいな身なりの人達が深いソファに身を沈め、お茶をしている。
ものすごく静かでリッチな雰囲気だ。
「本当にここに入るの?俺、カーゴパンツなんだけど…。」
妻に一応聞いてみる。
「うん、ここ。」
妻の決意は揺るぎない。
全く動ずる気配なく、ホテルのエントランスに向かう。
(何だよ、”スマートカジュアル“って言ってたじゃん。俺、カーゴパンツなんだけど…。)
身なりだけじゃ無い、私は元々こういった“格調”とか”格式“がある所が大嫌いな性分。
フットボールの応援が自分には似合っていると思っているし、実際に楽しい!

Tea Roomの入口に立って、ウェイターかウェイトレスに声をかけてもらうのを待つ。
「はい、何か?」
Tea Roomのマネージャーらしき女性が声をかけてくる。非常に美しい女性だがメチャメチャ気が強そうだ。
(何かって、ずいぶんだなぁ。“お茶”しにきたんだよ!)
「あのー、お茶と何か食べたいんですが…」
今から思うと、”アフタヌーンティー“に来ましたと、ストレートにいえば良かったのに、何だか恥かしくて“何か食べたい”などとわけの分からぬ事をモジモジ言ってしまった。
女性マネージャーは少し考える仕草をしたのち、少し間を置いて、
「5分くらい待ってもらえますか。テーブルの準備をしますから。」
としっかりしたビジネススマイルでこたえる。

(よし、これでとりあえずは中に入れそうだ)
Tea Roomの入口脇に並んで置いてある椅子に女房と腰掛けて、テーブルの準備ができるのを待つ。
妻はもうウキウキだ。
そんな彼女に私がつっかかる。
「だいたいさぁ、俺、こういう格式あるところって大嫌いなんだよね、知ってるだろ!バレエとかアフタヌーンティーとか…、今回が最後にしてくれる。」
妻は大人だ。このひと時を大事にする事に集中する。
「ごめんね。もう言わないから。」

女性マネージャーが我々のところにメニューを持って現れる。
メニューを開きながら何にするか尋ねられたが、頼む物はもう決まっている。
女性マネージャーも“アフタヌーンティー”を勧める。
「はい、それにして下さい。」
女性マネージャーが開いているメニューをちらっと見ると、37ポンドと書いてある。
(37ポンド…。二人で74ポンド。74ポンドって、1万円ちょっと…。高!)

「ねえ、1万円くらいするみたいだぞ。やけに高いな。」
妻にに一応嫌味を言ってみる。
「そう?だってアガサクリスティも来てたところだから。芝居や演劇、バレエをみる人達が鑑賞中にお腹が空かない様に、午後に紅茶と軽いものをつまんだ(食べた)のが始まりだって。私達も今夜はバレエを観るからちょうどいいのよ。」
動じるどころか”歴史“の説明までする妻。妻の勝ち。

10分くらい待った頃、テーブルの準備が出来たと、Tea Roomに通される。
紅茶の種類を聞かれ、Earl Greyをチョイス。
しばらくして出て来たのはこれ。




紅茶、ミルク、そして継ぎ足し用のお湯が入った入れ物。
そして一番下にはたっぷりのジャムとバターが入った容器。
下のプレートにはサンドイッチ。
真ん中のプレートにはスコーン。
一番上のプレートにはケーキの数々。




まずは、紅茶をひとすすり。
「おいしい!」
確かに値段だけの事はある。香りも味も飛び抜けていい。
私は周りから“お茶爺”と言われている。お茶や紅茶の味や香りには”うるさい“と自負している。
でも、この紅茶、これまで飲んだ紅茶の中で飛び抜けてうまい。
女房も「おいしい、これ。」と満面の笑み。

次はサンドイッチ。
これもうまい!
考えてみれば、ホテルで朝食をとった後、何も食べてない。
時計はもう17時を回っている。
あっという間にサンドイッチを平らげる。
驚いた事に、サンドイッチのプレートが空になったら直ぐにウエイターが代わりのサンドイッチを持って現れ、空のプレートと取り替えてくれた。
「これって、ワンコそば形式なの?」
事情がよく分からず妻に聞いてみる。
「ワンコそば形式ならお代わりがずっと続くじゃん。きっと1回だけよ。」
「本当?もうお代わりないの?」
「知らない。」
貧乏くさい会話をする夫婦。

次、次!
次はスコーンを食べてみる。
スコーンにたっぷりのジャムとバタークリームを塗りたくりガブリと一口。
「うまい!」
スコーンは私の大好物の一つ。色々なスコーンを今まで食べたが、やっぱりこれもトップクラス。

次、次!
次はケーキと思ってたら、今度はウエイトレスがキャビンと共に現れ、キャビンの上に載った好きなケーキを選んで下さいと語りかけてくる。
(ケーキって、一番上のプレートに載ったケーキにまだ手を付けていないんだけど…。)
女房はチョコレートケーキをチョイス。
私は要らないと断る。

プレートの上のケーキも美味しかった。
女房がチョイスしたチョコレートケーキも美味だったようだ。

1時間くらい、じっくり時間をかけお茶と軽食を楽しむ。
(こんな事毎日やってたらきっと太ってしょうがないだろうな・・・)
軽食といえお腹はいっぱいだ。
Tea Roomは適度に暖かく(暖炉に火がついていた)、グランドピアノの生演奏がバックミージック。
超豪華な雰囲気!
ここに入る前はあんなに妻にくってかかっていたのに、もう大満足!
ゴメンね!


Arsenal Number 7/hanai


00:18:00 | hanai | comments(0) | TrackBacks

December 31, 2010

『ロンドン10日間ツアー(5日目)』 Arsenal Shop [午前の部]


今日はFootballの試合が無い。
午前中はアーセナルショップで買い物。午後からは妻のアレンジでアフタヌーンティーとバレエ鑑賞する事になる。

まずは午前の部、Arsenal Shopでの買い物。
久しぶりのArsenal Shop。
日本にいる時は、あれも欲しいこれも欲しいと思いをつのらせていたのに、今回は何故か物欲がわかない。

会社の仲間二人から「このアーセナルのジャージを買ってきて」とリクエストを受けていたので、それが気がかりになっていた。
この二人結構オシャレ。身に付ける物にはかなりこだわりがある。
どこで探してきたのか、この二人に「買ってきて」と頼まれたジャージはかなりカッコいい。ブコツで繊細さに欠ける物が多いArsenalブランドの中ではかなりシャレている。

前々日に観たWigan戦の試合前に、Arsenalの先発メンバーの面々がこのジャージを着てアップをしていた。
(カッコいい…。俺も欲しい…。)
でも、Arsenalの選手が身につけている様なジャージがすんなり手に入るはずが無い。
Arsenal Shopの商品はユニフォームを除くと、いつだってカッコいい商品は品切れだ。

生産〜流通〜供給〜補充の設計がきちんとなされていないのは明らかだ。
(俺がコンサルでもしてやるか…)
はっ!誰がお前にコンサルなんか頼むかって感じですよね!

でも、やっぱり、案の定、予想通り、Arsenal Shopでこの”ジャージ“は品切れていた。
(困った…)
“この二人”はかなりのオシャレ。代替えの商品を探すなんて私には出来ない。
こうなったら妻頼み。彼女の”センス“にかけるしかない。
彼女に“事情”を話す。
・”二人“はかなりオシャレである
・私のプロジェクトで非常に重要な人材である
・この“ジャージ”はプレゼントである

彼女はテキパキと与えられた”仕事“をこなしていく。
「これは?」
「こんな感じどう?」
あれやこれやと“候補”を差し出されるが、私には全く分からない。
元々"Arsenal"のロゴが付いていれば、そしてそれが"Arsenal"のオフィシャルグッズなら、なんだってかっこ良く思えてしまう…。

「どうすんのよ?」
なかなか態度を決めない私に彼女が少々切れ気味にたずねる。
「分かんないから、お前決めてくれる…。」
全くの部外者である妻に責任を押し付けるひどい亭主…。

そんなこんなで、結局彼女が選んでくれたのはこれ。
感じが良い”ジャージ“がなかったので、選んだのはスエット。


私の分も購入し、“3人”お揃い!


ついでに、ちょっとレトロなパーカーも購入。



妻が自分用に買ったのはこれ。
1971年の優勝を記念した、こちらもちょっとレトロな一品。




小物もあれやこれや買い込み、結局両手で持たなければならない購入量に。
あまり”物欲“がわかないって言ってたのに…。
Arsenal Shopに来ると、やっぱり買っちゃうんだよねぇ。

何度来ても大好きです、Arsenal Shop。
また来るからね!

Arsenal Number 7/hanai

09:34:00 | hanai | comments(0) | TrackBacks

December 30, 2010

『ロンドン10日間ツアー(4日目)』 学問の街 Cambridge(ケンブリッジ)


順(じゅん)君。29歳。
CitiBank(シティーバンク)での約束されたキャリアを投げ捨ててCambridge(ケンブリッジ)に留学。
語学堪能、おっとりしていて決して感情的にならない、そして根っから誠実な男。

教会の友人の順君が、Cambridgeに旅立ち早4ヶ月。
風の便りでは、食わず、眠らず、で勉強しているらしい。
Cambridge(ケンブリッジ)。
世界で一番多くのノーベル賞受賞者を輩出している大学。
そんな大学で勉強できるなんて凄いや!

ロンドン滞在4日目の今日は、そんな順君に会いに行く。

どこに足を踏み入れても、重厚でどっしりしている。
建物の壁、石畳、土、芝、全ての物に歴史が宿っている感じがする。
そこに宿っている歴史を順君が一つ一つ私達夫婦に丁寧に説明してくれる。
(一体いつこんな事学んだんだろう・・・)
全くすごい知識だ。もう何年もCambridge(ケンブリッジ)に住んでいるようだ。


<順君が学ぶ Judge Business School>


順君が我々に説明してくれる歴史的な建造物の数々はCollege(カレッジ)と呼ばれるもの。
Cambridge(ケンブリッジ)の教授、学生は全てこの“College(カレッジ)”に属し、この“College(カレッジ)”で寝食を共にして勉学に励むようだ。
日本の大学では一般的に“学部”と呼ばれているのが、“College(カレッジ)”に相当するものなんだろう。
順君の説明によると、この“College(カレッジ)”は独自性を持っていて、大学とは関係なく自治組織体として活動する事を許されているようだ。
Cambridge(ケンブリッジ)には、この“College(カレッジ)”が多数存在し、“College(カレッジ)”の隆盛が、Cambridge(ケンブリッジ)の総合大学としての隆盛を決めるんだろう。
(ちょっと間違っているかもしれません)

なるほど、中央集権でなく地方分権って事か。
教育や政治は硬直化しないためにそうあるべきかもしれない。


<College(カレッジ)と呼ばれている学生寮>


<CambridgeとはCam(ケム)川にかかるBridge(橋)という意味らしいです>

今日は12月30日。
この日は、順君の日本の家で毎年恒例の餃子パーティーがある日。
一日に2千個以上の餃子を作り、教会の人達や仲間が集い餃子を堪能する。
日本との時差は9時間。
今、日本は21時を過ぎた頃。
順君のiPhoneの“Face Time”を使い、餃子パーティーに参加する事にする。
"Face Time"をするためにはWiFiネットワークが必要だ。
WiFiネットワークが使えるカフェを探す。

iPhoneに美味しそな餃子が映し出される。
順君のお父さんが忙しそうに餃子を茹でている。
みんな楽しそうだ、餃子パーティーを本当に楽しんでる。
美味そうだなぁ・・・。

さて、我々も昼食!
昼食は、順君のCambridge(ケンブリッジ)仲間の児嶋夫妻と一緒にオーガニックレストランへ。
この夫妻もCambridge(ケンブリッジ)に相応しいとっても素晴らしい夫婦でした。
昼食での話題は、イギリスの食事事情の事、大学での試験の合間に彼らが決行したモロッコ・スペインへの小旅行の事。
モロッコでは、Cambridge(ケンブリッジ)で学んでいるビジネスネゴシエーション(交渉術)の“技”が、モロッコの露天商に全く通じず、Cambridge学生が“敗北”した様子を話してくれました。
現実のビジネスの世界は結構厳しいぞ!頑張れCambridge(ケンブリッジ)!

順君は夜までずっと我々二人にCambridge(ケンブリッジ)の街を案内してくれました。
勉強で忙しいのに、本当にありがとう順君!

我々がロンドンで泊まっているホテルのすぐ隣に大英図書館(The British Library)がある。
11階に泊まっている我々は、毎日エレベーターホールからこの大英図書館を見ている。
その大英図書館の大きなサインボードにこんな事が書いてある。

An original idea.
That can't be too hard.
The library must be full of them.

誰にでも分かる、オリジナリティ溢れるアイディア。
図書館は、そんな物で満たされていなければならない。

ホテルのエレベータに乗る度にこの言葉が目に入り、その力強くシンプルな言葉に感動していた。

Cambridge(ケンブリッジ)からロンドンに戻って、順君にお礼のメールと共にこの言葉を贈った。
(オリジナリティがなくてゴメンね!)

An original idea.
That can't be too hard. (must be Simple)
A library in your head must be full of THEM.


順君、“シンプルさ”と“情熱”でCambridge(ケンブリッジ)の生活をエンジョイして下さい。
ここで一緒に学んだ仲間が、順君のこれからの人生のビジネスパートナーになるはずです。

またね!順君!
See you!!


<ホテルのエレベータホールから見える大英図書館>

Arsenal Number 7/hanai

23:05:00 | hanai | comments(0) | TrackBacks