January 02, 2011

『ロンドン10日間ツアー(5日目)』 ロイヤルオペラハウス(バレエ鑑賞『シンデレラ』) [夜の部]


赤とゴールドを基調したリッチな客席。派手な色が重厚かつシックにまとまっている。
歴史を感じるデザインだ。
その客席を照らす照明が徐々に暗くなる。
舞台の前に陣取ったオーケストラのメンバーは指揮者のタクトに集中する。
舞台の幕が開き、ホールを照らす唯一の光が舞台を照らし出す。
観客の神経が舞台に集中する。
指揮者のタクトが静かに振られ、優美でもの悲しい旋律がホールを満たす。

シンデレラが始まった。

シンデレラは誰もが小さい時に読んで知っている童話。
継母とその娘姉妹に虐められ、いつも哀しい思いをしているシンデレラ。
ある時お城で舞踏会があり、はしゃぐ姉達。
シンデレラには舞踏会に着て行くドレスが無い。
姉達は舞踏会に出かけ、シンデレラは一人家に残される。
そんな時魔法使いが現れ、哀れなシンデレラに魔法をかけ、シンデレラは美しいドレスに身を包む。
魔法使いはシンデレラに「“魔法”は夜中の12時までしか効かない。12時までには家に帰るように。」告げる。
ドレスを手に入れたシンデレラは舞踏会で王子を虜にする。
12時になり、家路に急ぐシンデレラ。それを追う王子。
王子はシンデレラを見失うが、シンデレラが落とした片方の靴でシンデレラを探し出す。

ストーリーを知っているだけに、余計な事を考えずに舞台の上の舞いに集中できる。
また、感情移入がしやすい。

生身の体で、体一つで、人間の様々な感情をこんなに見事に表現できるなんて・・・、全く圧巻です。
これが、“芸術”っていうんだ!

高校の時に一人で観た舞台、シェークスピアの『真夏の夜の夢』以来の衝撃だ。
高校の頃は“硬派”で通していた。は!は!
私はこの感動を誰にも言えず、喜びを共有する相手も居なかった。

「すげぇ、すげぇ・・・」(“すごい”の名古屋弁)
今夜は隣に座る妻が感動の“共有”相手。
彼女に向かって、思わず名古屋弁でつぶやく。
「うん、本当にすごいね。」
隣の妻もかなり興奮している様子だ。

“アフタヌーン・ティー”の時にバレエの話題になり、
「いつまで起きていられるかが勝負だな。」(退屈ですぐ寝てしまうの意)
と妻に嫌みを言っていた自分が信じられない。
もう、最初から最後まで“ショー”の素晴らしさに釘付けでした。
眠るなんて考えられない。

シンデレラ役のバレリーナも素晴らしかったが、私が一番印象に残ったのは崔由姫(Yuhui Choe)さん。福岡出身の日本人らしい。
人間の手、足、体が、オーケストラの音楽に合わせ、自然にしなっていた(無骨な表現でごめんなさい)。
Footballで言うと、“ボールが吸い付く様なトラップ”、“流れる様なドリブル”って感じか・・・(この表現も無骨だ・・・)。
とにかく、“優美な”という形容詞がぴったりな“舞い”でした。
ロイヤルオペラハウスのHomePageで彼女の紹介動画を見つけたので、下にリンクしておきます。

崔由姫

“アフタヌーン・ティー”と“ロイヤルバレエ”。
自分に一番“縁”がないと思っていた事に感動。
人生って、やっぱり不思議ですね。

大満足の一日でした。


<赤とゴールが基調の客席>

Arsenal Number 7/hanai

Posted by hanai at 04:08:00 | from category:  Arsenal | TrackBacks
Comments

AKI:

盛りだくさんのLondon旅行だったみたいですね。前編だけでも読み応え十分、hanaiさんの文章、独特の言い回しがとても懐かしく、後編が楽しみです。
私もまたいつかLondonに、ARSENALに再会しに行きたいな。入り待ち、羨ましい〜!!
(February 04, 2011 22:42:40)
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