August 27, 2005
[Arsenal News] Arsenal 4-1 Fulham It's Cygan's Show Time!!
開始早々Henryが得たペナルティーをLauren（ローレン）が外す。左サイドに入ったReyes（レジェス）の鋭い（速い）動き、Cesc（セスク）の飛び出し等々、日曜日のChelsea戦から一転、Arsenalらしい"攻め"で何度もチャンスを作るが決められない・・・。
そんな中、右サイド（Arsenalの）を突破され1点を献上してしまう・・・。あれれ・・・。
追いついたのは、何と"セットプレー"から。相手ＤＦとＧＫの間に絶妙のコントロールでBerkamp（ベルカンプ）から蹴り込まれたボールに、Arsenalの何人かの選手が"突進"（確か3人）。最後はその3人の選手が100ｍ走のゴール付近で体を無理矢理前に出すような格好のまま相手ＤＦラインを突破。BerkampからのボールはCygan（シガン）の頭に当たって方向が変わりゴーール。
しばらくセットプレーからの得点って見たが事無い・・・。前はいつだっけ？（昨シーズンは無かったよね？）
私が良く覚えているセットプレーからの得点は、02/03シーズンのEverton戦。この試合は私の唯一のHighbury体験。Henryからのコーナーキックに頭を合わせたのは、この時も"Cygan"（Cyganのゴールはこの時以来らしい）。うん、良くやった！Cygan（Berkampのキックもさすがだった）。
どう見てもFulhamはチームとして未だ"準備"が出来ていない状況。チームとしての"動き"だけでなく、選手ひとり一人の動きにも全く切れがない。一方のArsenalは"課題"のセットプレーからの得点、ミドルからのシュート（Reyes, Cesc）、2列目からの飛び出し（Reyes, Cesc）、速いカウンター（Reyes）と前週（Ckelsea戦）と比べ格段に良くはなっているが、動きの悪いFulhamを攻めきれない。
1-1のまま前半を終了し、後半へ。
後半もボールを圧倒的に支配するArsenalのペースで試合が進む。
勝ち越し点は、この日すこぶる調子（動き）が良かったReyesからHenryへの"浮き球"パスから生まれる（Reyesってこういうプレーが案外上手いんだよね！）。相手DFラインとのタイミングを計りながら、飛び出したHenryがこのパスを少しジャンプしながらトラップ（Henryってこういうプレーメチャメチャ上手いんだよね！）、きっちりと足元に落としたボールのバウンドに合わせそのままシュート！ゴーール！
いつも何気なくこういうHenryのプレーを見てるけど、この一連の流れってほとんど"芸術"に近いものがあるよね！トラップのタイミング、シュートするタイミング、シュートの強さ、コース・・・。まだ調子が完全じゃ無くてこれだもんね。凄いよ、全く。
2-1。この日のFulhamの出来から考えると大量点での勝利か・・・、が次がなかなか決められない。
TVの"中"のHighburyはArsenalのチャンスの度に大歓声・・・。しかしTVの"前"の私は、こういう展開って危ないんだよな〜（何気なく一点取られて同点に）とか、完全にArsenalDF陣を信用してないモードでTVの画面を見つめる（結構、Cyganが不用意に"裏"を取られたりしてた）。
そんな私に勝利を確信させてくれたのはやっぱりHenry。Reyesに替わって入ったFlamini（フラミニ）が相手ボールをセンターサークル付近で奪って中央やや左でフリーになっていたHenryにパス！軽やかなステップで相手GKを軽くかわしゴーール。Henryは外さない！3-1。
そして仕上げはCyganのゴール。
左サイドでフリーキックを得て、ボールにはBerkampとHenryが・・・。どちらが蹴るのと思っていたら、無造作にHenryがBerkampにボールを出し、Berkampはそのままキック（このキックも良いボールでした）。そこへ、センター・バック・コンビのToure（トゥレ）とCyganが猛然と突っ込む。相手DFラインの裏にそのまま飛び出したToureが無理な体勢のままBerkampからのボールをCyganに・・・。この瞬間信じられないことが・・・。ToureがCyganと相手ゴールの間に"勢い"あまり飛び出してしまったため、Cyganのシュートコースを開けるためにToureが大ジャンプ。そのジャンプで開いたコースにCyganが豪快なシュート。ゴーール！！
こりゃ、Toureじゃなければ出来ない超アクロバチックプレー。奴じゃなければ、"大事"なところにボールが当たっていたはず（凄い高いジャンプでした）。CyganもCyganでもう少し手加減して蹴ればいいのに、思いっきり蹴っていました。Toureの"あそこ"に当たっていれば、大惨事間違いなし・・・。
うん、Toureは本当に"天才"です（運動神経が）。私は世界一のセントラルDFだと思っています。Henryは世界一のセントラルFWだから、あとはCescが世界一に成長するのを待つのみ（世界一のセントラルMF）。そうなれば、CL制覇も夢でない！
Henryの2ゴール。Cyganの2ゴール。そして最後はまさに"Show Time"にふさわしいToureの演出。
Okay。Chelsea戦の事は忘れましょう！
[何故か"吠え"あう二人]
それでは、試合後のボス（Wenger監督）のコメント。
■日曜の試合（Chelsea戦）から復活したようだが・・・。
「我々は（Chelsea戦での）欲求不満を勝利への渇望に変えたかった。それが出来た試合だと思う。チームの集中力はもの凄く高かったと思うよ。私も選手達も日曜の試合で思うようにプレー出来なかった事が非常に残念だったからね。今日は良い試合が出来たと思う。」
■Senderos（センデロス）を外した事について・・・。
「彼を休めたかったんだ。彼のように若い選手は時々チームから外し、ゆっくり考えさせ、回復させればいい。そうすれば強くなって戻ってくるよ。20歳の若い選手がもの凄いプレッシャーの中でプレーしている…。沢山の人々が彼の試合中の一挙手一投足を分析したら…、辛いと思うよ。だから時々外して、彼が復帰（心）の準備が出来たところで戻してやればいいんだ。彼はクラブにとって非常に大切な選手なんだ。」
■キャプテンHenry（アンリ）について・・・。
「彼は（相手）"ライン"を上手く抜け出した。そういうプレーをさせたら、彼の右に出るような選手は世界中を探してもいないよ。彼は自分の"仕事"に集中し、いつも正しい事（プレー）を彼のポジションでしてくれる。高い位置からでも、中央からでも、前線にいても、（相手）"ライン"を突破するHenryは我々にとって本当に必要な選手だ。彼は強烈な身体能力を持った唯一の選手だ。我々のチームに彼のような選手はいない・・・、ああ、Cygan（シガン）もいたね！日曜日に彼を使わなかったのは私のミスだ！イアン・ライトの持つゴール記録に迫ったのは当然の事だよ。彼をセンター・フォワードで使うのは、誰もが夢見るような事さ。」
■Arsenalの状態について・・・。
「ゲームをするたびに強くなると思っているよ。Chelsea戦はちょっと早すぎたかな・・・。Chelseaとの試合は3回見たよ。両チームの差は無い。ただ試合を"支配（コントロール）"している時の"自信"が少し欠けていただけだ。今夜の試合では自然にそれが出せたと思うよ。」
しばらく試合が無いのでSenderosにはしっかり休んで欲しいですね。まだ20歳（比較の対象にはならないが、私が20歳だった時と比べるとSenderosは立派すぎます）。DFはどんなに良いプレーを試合でしても、一つのミスが致命傷になります。例えば、Persie（ペルシ）が決定的なチャンスでシュートを外す"ミス"とは同次元で語れません。多分、毎試合物凄いプレッシャーがかかっていたと思います。ボスが言うように2週間ゆっくり休み、リフレッシュして復帰して欲しいと思います。
3試合を終え、意外だった事が２つ。
一つ目は、Lehman（レーマン）の調子が"意外"に良いこと。このままの調子でシーズンを突っ走ってほしいものです。
二つ目は、Gilbertoの調子が"意外"に悪いこと。簡単にボールを失ったり、単純なパスミスをしてみたり・・・。少し心配です。Senderos同様、しっかり休んでリフレッシュして欲しいと思います。
では、最後に"Sky Sports"の選手評価です。
=選手評価= （Sky Sports）
■Jens Lehmann （レーマン）
試合を通して良かった [７]
■Lauren （ローレン）
堅い守り、しかしペナルティーを外す [６]
■Kolo Toure （トゥレ）
彼のベストで無かった [５]
■Pascal Cygan （シガン）
良かった事が無かったのに… [８]
■Ashley Cole （コール）
信頼のプレー、しかしまたイエロー [６]
■Alexander Hleb （フレブ）
印象に残るプレー [７]
■Gilberto （ジウベルト）
タフなタックル [６]
■Francesc Fabregas （セスク）
ボールを失わなかった [７]
■Jose Reyes （レジェス）
傑出したパス [８]
■Dennis Bergkamp （ベルカンプ）
いらいら [６]
■Thierry Henry （アンリ）
ゴールを決めるまでは静かだった [７]
■Gael Clichy （クリシー）
フレブと交替で登場したが [５]
■Mathieu Flamini （フラミニ）
Henryのゴールをアシスト [６]
Arsenal Number 7/hanai
Comments
london pride:
大勝ですが、私はまだチェルシー戦敗北のショックが尾を引いて素直に喜べません。不安はズバリ守備です。相変わらず毎試合失点に絡むミスが出るＣＢ。ソルキャンベル復帰まで薄氷を踏む思いは続きそうです。でもセンデロスやトゥレは若いからこの苦い経験を糧にして成長するでしょう。シガンはこの日はヒーローでしたが守備については限界だと思います。そして中盤のプレスの甘さ。寄せて、囲んで、奪って、素早く攻め込むはずなのが、回され、サイドのスペースに出され、アーリークロスを浴びるハメになるシーンが何回かありましたね。アンリまで慌てて戻ってサポートしていました。華麗なサッカーのアーセナルのベースはシーマンやキャンベルという堅固な門番と圧倒的な壁であったヴィエラにあったのです。彼らのいない今こそ、時には泥臭く体を張って（エドゥーみたいに）玉際に強く行かなければ安定的にゲームの主導権は握れないでしょう。後半のガナーズらしいアタックとゴールの連続はエキサイティングで皆さん勝利の美酒に酔ったでしょうから、水を差すようで気がひけますが、相手が力の落ちてきているフルハムである事、ラッキーな得点があった事など考えると不安は拭いきれないのです。なにしろもう追わなければならない立場ですからね。
それにしても他のゲームでチェルシーを追い出された犠牲者達が活躍(特にスコット・パーカーは素晴らしかった)しているのを見るにつけ、「あいつ」にタイトルを渡してはならないと強く思うのでした。
本日は色々とネガティヴな発言に終始してで、気分を害された方が居られたら申し訳ありませんでしたが、こういう見方もあるとお察し下さい。
それにしても他のゲームでチェルシーを追い出された犠牲者達が活躍(特にスコット・パーカーは素晴らしかった)しているのを見るにつけ、「あいつ」にタイトルを渡してはならないと強く思うのでした。
本日は色々とネガティヴな発言に終始してで、気分を害された方が居られたら申し訳ありませんでしたが、こういう見方もあるとお察し下さい。
(August 28, 2005 08:34:17)
hanai:
lomdon prideさん、
そうですね・・・。Tony Adamsの引退後、なかなかArsenalのDFラインはしっかり固まりませんね。Campbellはこの2シーズン怪我がちで・・・。当分はToure頼みになりそうです。
話は変わりますがToureはボスからの指令だったらどのポジションでも"やる"と何かのインタビューで語っていました。例えそれがＧＫでも！喜んで引き受けると。全く頼りになる奴です。
話をＤＦラインに戻します。現状状況下、ＤＦラインを安定させる最も有効な手段は、両サイドバック（ColeとLauren）の"上がり"を自重する事だと思います（昨シーズンのFA Finalでこれをした）。しかし、これはボスの"美学"が許さないでしょう（私も許したくない）。という事は・・・、やっぱりハラハラ、ドキドキか・・・。
ＭＦは、何とかGilbertoの調子が戻るのを待つしか無いようですね（現状では）。
しばらく休みになります。しっかり休んでもらい、心機一転で頑張ってもらいましょう！
Arsenal Number 7/hanai
そうですね・・・。Tony Adamsの引退後、なかなかArsenalのDFラインはしっかり固まりませんね。Campbellはこの2シーズン怪我がちで・・・。当分はToure頼みになりそうです。
話は変わりますがToureはボスからの指令だったらどのポジションでも"やる"と何かのインタビューで語っていました。例えそれがＧＫでも！喜んで引き受けると。全く頼りになる奴です。
話をＤＦラインに戻します。現状状況下、ＤＦラインを安定させる最も有効な手段は、両サイドバック（ColeとLauren）の"上がり"を自重する事だと思います（昨シーズンのFA Finalでこれをした）。しかし、これはボスの"美学"が許さないでしょう（私も許したくない）。という事は・・・、やっぱりハラハラ、ドキドキか・・・。
ＭＦは、何とかGilbertoの調子が戻るのを待つしか無いようですね（現状では）。
しばらく休みになります。しっかり休んでもらい、心機一転で頑張ってもらいましょう！
Arsenal Number 7/hanai
(August 29, 2005 03:01:56)
