June 14, 2006

Rosicky（ロシツキ）見参！　USA 0-3 Czech


相手ＤＦのクリアボールがRosicky（ロシツキ）の元へ・・・。
Rosickyは見事なトラップでボールを自分の右前に置き、美しいフォームで右足を振り抜く。
少し右足アウトに掛けたシュートは相手ＧＫの伸ばした手をかわすように見事な弧を描いてゴール右上に突き刺さる。


「ウギャーー！ガァァアァー！」
ＴＶの真ん前に立ち、ＴＶの中のRosickyに向かってガッツポーズで雄叫びを上げる私。

「ねえ、ちょっと！窓閉めてよ！」
ちょうど夜中の2時頃・・・。妻が隣で"違う"叫びを私に向かって上げる。

美しすぎるチェコのサッカー。美しすぎるRosickyのゴール。冷静ではいられない。
「ガアーァァァァァァ！」
妻の静止の言葉を無視して雄叫びは続く・・・。
RosickyがArsenalの赤と白のユニフォームを身にまとった姿を早く見たい。

実はこのゴールシーンの10分位前、私はRosickyの事を罵っていた。
チェコは前半早々から芸術的なゾーンプレスでアメリカの攻撃の芽を見事に摘み取っていた。
アメリカのサイドからのカウンター攻撃は凄まじい破壊力があるが、チェコのゾーンプレスの前に手も足も出ない。
私がRosickyを罵ったのは、彼が時々ゾーンプレスの手を抜くシーンを見ての事。
ゾーンプレスは選手全員が一体となり、連動してディフェンスをしなければならない。
「何やってんだ、Rosicky、ちゃんとプレスしろよ・・・。」
「そんなに怒らないの・・・。何でそんな言い方しか出来ないの？」
妻は律儀な人間だ。新しい仲間に文句を言う私の事が理解できないようだ。
「温かい目で見なきゃダメよ。」
（はい・・・）
心の中で妻の指摘に返事をする。分かってはいるが、性格は簡単に変えられない・・・。

そんな妻も初めて見るRosickyにちょっとひどい事言ってた・・・。
試合前のチェコ国歌斉唱の時、ＴＶ画面に大写しになったRosicky。
「彼がRosickyだよ。Pires（ピレス）の代わりに獲った選手。」
「えェー、Piresの方がかっこいい・・・。なんだ・・・。」
（俺もそう思うけど・・・）


Koller（コラー）の豪快なヘディングによる先制弾。
そして芸術的なRosickyのミドル弾で2点目。
この日のチェコはこの2点で十分だったが、嬉しい3点目がRosickyの右足から再び・・・。

（Rosicky体力ないのかな・・・）
この試合、ゾーンプレスの手抜きと同じくらい不満だったのが、Rosickyがなかなかスペースに飛び出さなかった事。
（何でそのスペース突かないの・・・、Rosicky・・・。）
そしたらきっちり相手ＤＦの裏に飛び出し3点目を決めてくれました。
今度もＴＶの真ん前でガッツポーズ。窓はまだ開いたままだったので雄叫びは無し・・・。
しかし嬉しさが自然に込み上げ、「ヒクッ、ヒクッ」っと得体の知れない声を上げる。
どうしたらいいんだ・・・、叫びたい！
しょうがないので、手を叩く。拍手、拍手！
う〜ん、満足！

しかしＷ杯前に彼を買っといて良かった！
彼は480万ポンド（約9億6千万円）。安い・・・、安すぎる。
PiresはＣＬ決勝後直ぐに自分の移籍の意思をボス告げたらしい。それでボスも素早い行動が取れたとの事。ありがとう！Pires！

最後に、チェコ監督Karel Brueckner（カレル・ブリュックナー）がArsenalファンに嬉しいコメントをこの試合後に残しているので皆様にお伝えします。

I just want to congratulate Arsenal for having won such a wonderful player.
「私はArsenalに、こんな素晴らしい選手を獲得できたことに対しておめでとうと言いたい。」

おめでとう！Arsenal！
う〜ん、本当に素晴らしかったぞ！チェコのサッカー！Rosicky！
今度の試合も楽しみにしてるからね！

Arsenal Number 7/hanai

Rosicky
[I am Rosicky.]
Posted by hanai at 00:45:20 | from category: 　Arsenal | TrackBacks
Comments

nagao:

いやー、痺れました。
"サッカー界のモーツァルト"
くぅー、痺れる。
だけど彼はPiresと同じ天才肌だから、多少の手抜きはご勘弁を
しかし私自身がこんなに盛り上がらないWCは初めてだ。Arsenalの選手が出ている試合にしか興味が湧かないッス。
Persieのパスも痺れたし。
Cesc&Reyes、君らも頑張るんだよ。
グランパスの停滞ぶりや、神様の迷采配ぶり(ブラジルの長嶋、ﾏﾗﾄﾞｰﾅはｱﾙｾﾞﾝﾁﾝの長嶋監督)、Arsenal選手のWC出場選手の多さを見るにつけ、いかにWengerが素晴らしいか再認識しました。
(June 14, 2006 09:23:36)

AKI:

W杯開幕の1週間ほど前、我が家では"Rosicky勉強会"と称してEURO2004のチェコの試合のビデオ鑑賞会が催されましたが、そこでもやはりディフェンスが目に付きました。まあそれはArsenalでみっちり鍛え直すとして、2点目のミドルシュートも3点目の1対1も素晴らしかった！ほら、他のみんなも頑張らなくちゃ！
(June 16, 2006 03:25:38)

nagao:

AKIさんへ
　"Rosicky勉強会"私も参加したかったです。その勉強会、近々こちらでも発足させます。
　ところで、Euro2004のビデオって録画したものですか？もしかしてEuro2000も持っているとか？どうしても見たい試合があるんです。
(June 16, 2006 09:58:19)

london pride:

ロシツキ天才肌、見せましたね。でもhanai
さんが気づいたように運動量少な過ぎます。隣にネドヴェドが居たせいか目立ちますね。プレミアで戦うにはこの点の改善が絶対必要でしょう。フレブを見ても分かるようになじむには時間が必要ですから、期待される分だけプレッシャーはかかります。早くフィットできるようフィジカルの強化が先ず課題でしょう。
それから個人的には”モーツァルト”なんてあだ名はどうも間が抜けているような気がするんですが、いかがですか？あんなマッタリした音楽じゃあプレミアには不向きです。同じクラシックの楽聖ならばチャイコフスキーとでもした方がマシかと！
(June 17, 2006 04:22:18)

AKI:

nagaoさんへ
EURO2004は全部ではないけど幾つか、日本の友人がビデオ録画して送ってくれたものがあり、その中にチェコvオランダ、チェコvギリシャがあったので、それで勉強してみました。
残念ながらEURO2000は持ってません。だってこのときはまだArsenalファンじゃなかったんだもの…。nagaoさんのどうしても見たい試合って何？
(June 17, 2006 16:43:36)

hanai:

nagaoさん、
AKIさん、

"勉強会"ですか、いいですね！私も呼んでください！

london prideさん、

Rosicky、今の状態だとプレミアに慣れるまで少し時間がかかりそうですね…。まあ、才能はありますから11月くらいまでには何とかしてくれるでしょう。
"モーツァルト"ってあだ名、私も好きでありません。"魔法使い"のほうがまだマシか…。Arsenalでもっとまともな愛称つけてもらいましょう！
(June 18, 2006 02:01:48)
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