May 01, 2007
お金を払って観るプレーヤー
先日『私の“Number 10”』と題して、"Pixy（ピクシー）"ことDragan Stojkovic（ストイコビッチ）のグランパス時代のYouTube映像をアップした。
彼は“お金を払って観る”プレーヤーだった。
彼の何気ないトラップ、意表を付くパス、狙いすましたシュート、相手ディフェンダーと相手GKをなぎ倒すフェイントと切り返し、どれをとっても芸術だった。
「いくら払っても“惜し”く無い…」。
私にとっての本当の“Number 10”がそこに居た。
彼がピッチに居るだけでワクワクした。
何としてでも試合を観なければならない、そんな強迫観念に駆り立てられる存在だった。
ヴェンゲルがグランパスを去る時、PixyをArsenalに連れて行こうとした。
「自分の祖国（旧ユーゴ）を空爆する国（NATO）ではプレーできない。」
Pixyはそう言ってヴェンゲルからのオファーを断った。
Pixyはそういう選手だった。
そして決してチームメートの批判をしない。
また決して球団の批判をしない、真のプロフェッショナルだった。
日本のピッチでは何故か“荒くれ者”の印象を残したが、心優しく、家族を愛する天才プレーヤーだった。
彼がチームに居るだけで心強かった。
Van Persie（ペルシ）が戦列を離れて3ヶ月、Thierry Henry（アンリ）が戦列を離れて2ヶ月が経とうとしている。
Van Persieが“お金を払って観るプレーヤー”の域に既に達しているかどうか分からないが、今シーズンのCharlton戦でみせた「空飛ぶボレーシュート（ロケットシュート）」などは、間違いなく“いくら払っても惜しくない”シーンであろう。
↓これです。
Van PersieとThierry Henryが相次いで戦列を離れてから、Arsenalの試合に感情移入するのが難しくなったのは私だけではないだろう。
昨晩の試合も3-1で勝ったのにもかかわらず、何故か釈然としない。
早い時間帯での先制点、そしてCescからの素晴らしいスルーパスからAdebayor（アディバヨール）が決めた勝ち越し点。
試合中、幾つかのポジティブな要素はあったのに、何か釈然としない…。
“いくら払っても惜しくない”、そんなシーンが最近めっきり少なくなってしまった。
ワクワクとするプレーが観たい…、だからArsenalが大好きなんだけど…。
David Dein（ディーン/Arsenal副会長）がArsenalを去り、ボスの今後の去就についての噂が騒がしくなってきた。
ボスは来期も現戦力で戦うと宣言し、シーズンオフに“大物”を獲得するとの発言を撤回した。
そんな中、アメリカの金持ちの存在がArsenal球団経営に影を落とす…。
球団にも監督にもチームにも待ったなしの来シーズン。
そして我々ファンはいつだってワクワクするArsenalサッカーが観たい…。
私たちのチームは若い。来シーズンも厳しいシーズンになるだろう。
“いくら払っても惜しくない”、そんなArsenalのプレーを来年こそ観られるのを楽しみに応援を続けます。
頑張れ！Arsenal！
今日は、昨日のFulham戦の『選手評価』を書くつもりだったのに、全然違う事を書いてしまいました。
全然違う事を書いたついでに、『Top Ten Robin Van Persie Goals』という映像をYouTubeで見つけたのでアップしておきます。
来シーズン、Van PersieがThierry Henryの様に“お金を払って観るプレーヤー”になる事を祈って。
Arsenal Number 7/hanai
Comments
vivaorange:
あんな素晴らしい選手が、長い間日本でプレーしてくれていたというのは、今にして思えばほんと奇跡ですよね。
そしてガナ・・・魅せるプレーでしびれさせてくれたベテランがいなくなり、アンリちゃんとペルシがいない今シーズン、ほんとあたしも気持ちが盛り上がらないのよ〜。
オカゲで自ブログもガナ以外のネタがやたらハバをきかせるようになってしまいました。
早く次のシーズンがきて二人が戻ってきてくれないかな。
ペルシが次世代のオランダの天才と呼ばれるようになるのか、来シーズンあたりが正念場かもしれないですね。
そしてガナ・・・魅せるプレーでしびれさせてくれたベテランがいなくなり、アンリちゃんとペルシがいない今シーズン、ほんとあたしも気持ちが盛り上がらないのよ〜。
オカゲで自ブログもガナ以外のネタがやたらハバをきかせるようになってしまいました。
早く次のシーズンがきて二人が戻ってきてくれないかな。
ペルシが次世代のオランダの天才と呼ばれるようになるのか、来シーズンあたりが正念場かもしれないですね。
(May 05, 2007 00:20:22)
londonpride:
ディーン副会長はアメリカ資本の参入に積極的で、会長以下の他の役員はアーセナルがガイジンばかりのチームという批判も相まってアメリカ化に反対の立場で対立したようです。ディーンの解任でベンゲルも巨額の強化費をあきらめ現有勢力で来シーズンを戦わざるを得ないという事です。その結果タイトルを何も獲れなければ、ベンゲルが辞めるか、クラブが外資導入に踏み切るか何れかになるのでしょう。ベンゲルが辞めれば何人か選手も追随すると思われます。すでにセスクは明言していますし、アンリも何か微妙な発言をしています。
しかしアメリカ投資家のアーセナル株保有率は約12％、ディーン副会長が14％持っていますから、両方合わせると26％！すでにクラブ側もこれを無視できないみたいで急に外資批判はトーンダウンして協調路線を匂わせています。すでに投資家保有のMSLクラブと提携したそうです。きっとシーズンオフはアメリカ・ツアーをやらされるんだろうな、タイトル奪回の大事な時なのに・・・・・。
どうなって行くのか本当に心配！
しかしアメリカ投資家のアーセナル株保有率は約12％、ディーン副会長が14％持っていますから、両方合わせると26％！すでにクラブ側もこれを無視できないみたいで急に外資批判はトーンダウンして協調路線を匂わせています。すでに投資家保有のMSLクラブと提携したそうです。きっとシーズンオフはアメリカ・ツアーをやらされるんだろうな、タイトル奪回の大事な時なのに・・・・・。
どうなって行くのか本当に心配！
(May 05, 2007 09:29:34)
hanai:
vivaorangeさん、
ペルシは、“オランダの天才”って呼ばれる素地は確実にあると思います。本当に彼には頑張って欲しいですね。
> オカゲで自ブログもガナ以外のネタがやたらハバをきかせるようになってしまいました。
それにしても、vivaorangeさんってサッカーの事詳しいですよね…。何で？
ペルシは、“オランダの天才”って呼ばれる素地は確実にあると思います。本当に彼には頑張って欲しいですね。
> オカゲで自ブログもガナ以外のネタがやたらハバをきかせるようになってしまいました。
それにしても、vivaorangeさんってサッカーの事詳しいですよね…。何で？
(May 06, 2007 02:35:17)
hanai:
londonprideさん、
来年結果が出なければ、ボスは確実にArsenalを去るでしょうね。
ボス（ヴェンゲル）が指揮しないArsenalって全然魅力感じないなぁ…。
来年結果が出なければ、ボスは確実にArsenalを去るでしょうね。
ボス（ヴェンゲル）が指揮しないArsenalって全然魅力感じないなぁ…。
(May 06, 2007 02:36:59)
