June 13, 2005
ベンゲル監督インタビュー[Chelsea & ManUについて]
WebでArsenalのニュースをチェックしていたら、ベンゲル監督が”ChelseaとManU”について語っているインタビュー記事を見つけました。
今日は、そのインタビュー記事を紹介します（原文はこちら）。
ベンゲル監督が「Chelseaはルールがない（ルールを持たない）クラブだ。彼ら（Chelsea）を通常の社会ルール（ビジネス上の）と照らし合わせたら、彼らはフットボールの世界から追放されるだろう。」とChelseaを批判した。
また、ベンゲル監督はManUファンに対して、
「Malcolm Glazer氏（マルコム・グレーザー）に軽率な抗議行動は起こさない方が良い。きっと彼はクラブ（ManU）にとって大事な人になる。」とコメントした。
しかしベンゲル監督は、Roman Abramovich（ロマン・アブラモビッチ）に対しては、Glazer氏に対するものとは違う考えを持っているようだ。
「Chelseaと戦う事は、ルールを無視したクラブと戦うのと同じさ。我々は人が作ったルール上のマーケットで競争している。でも、ルールを作ったとしても、Chelseaはそれを守ろうとしない。私にとってChelseaは経済中毒患者のようだ。」
「どうしてかっていうと、Abramovichはクラブの収入と彼がクラブに行う"投資"を適合させる必要がないからさ。それが問題の本質さ。そういうクラブがあると（クラブの収入を無視して多額の投資を行う）、イングランドで活動する我々のようなクラブの経済状況がきちんと（自然に）反映されず、常にChelseaが作り出した人工的な経済プレッシャーにさらされる事になる。そして、そのプレッシャーは常に予算（バジェット）を上昇させる事になる。」
「例えば、最近話題のRio Ferdinand（リオ・ファーディナンド/ManU）の件で言うと・・・。彼（Ferdinand）はChelseaからのアプローチを受けた（またもや"密会"）。これは何を意味するかって言うと、彼がChelseaと会った事によって、ManUは彼のサラリー（年俸）を30%アップしなければならなくなったんだ。ManUが当初彼に支払おうと思っていた額のね。」
ベンゲル監督は、この様なChelseaの状況と比べ
「ManUの場合はそこまで危機的でない。」とコメント。
「ManUのファンの人達はGlazer氏が本当にクラブ（ManU）を愛していない、だから彼がオーナーになるのを歓迎しないという感情を持っているようだ。でも、こんな時こそ前向きに考え、心を開き、彼が何をクラブにもたらしてくれるかを考えるべきなんだ。」
「彼（Glazer氏）が何かする前から、彼を非難するのは間違っている。多分Glazer氏はManUにものすごく良い事をしてくれると思うよ。Alex Ferguson（ファーガソン監督）の将来にどう影響を与えるかについては、私には分からない。ManUの内部崩壊？それはないと思うよ。」
しかし、ベンゲル監督は、何故Glazer氏がManUの完全支配権を得ようとしているのかは分からないとした上で、
「興味深い事だね。あまりフットボールに関心がない人が、なぜこんなにも獰猛に、このクラブ（ManU）の支配権（経営権）を得たいのか・・・。英国において、フットボールは何ももたらさないビジネスさ。ある国では、すこしましって事はあるかもしれないけど・・・。いくらかの資金が入ってくると直ぐに移籍金の契約に回さなければならない。そしてプレーヤーのサラリーの支払い。」
「多分、Glazer氏は本当にフットボールが好きなんだと思うよ。多額の資金をクラブに注ぎ込むって事は、クラブを破壊させる事じゃないからね。Glazer氏はそんな事（クラブを破壊させる事）に興味はないだろ？」
ベンゲル監督は、Highburyでの生活に満足している理由の一つに、
「Arsenalは非上場のオーナークラブである事」をあげている。
「朝起きて、仕事に行く喜びを感じる。私はいつもクラブの理事会からのサポートを得ている。だからこんなにも長く、ここにとどまっているんだ。仕事は十分過ぎるほど難しいよ。でも私は"自由"を与えられている。クラブの理事会と問題があったらこんなふうには感じられないね。」
「非上場のオーナークラブって事は、私の様な監督の立場にある人間に、もう一つのメリットをもたらしている。非常に早い意志決定が移籍市場において出来るってことさ。24時間あれば全てが決定出来る。もし上場しているクラブだったら、こんなわけにはいかないだろうね。」
「Abramovich氏がChelseaの経営権を手中にして最初にした事は何か知っている？上場を取り消した事さ。」
ChelseaとManUの経済的話題についてのインタビューで、ベンゲル監督は”Gunners”の高いモラルを信じていると話した。好ましくない話題（Ashley Coleの”密会”事件と、それに続き話題になった”ドレッシングルームでの出来事暴露事件”）が世間を騒がしているとしても。
「人々はフットボールを経済的な世界、或いは、お金を追い求める世界として見ているかもしれない。でも、Arsenalは"人の価値"を追い求めるクラブだって事を分かってくれると思う。我々（Arsenal）の選手達はお金だけを追い求めたりしない。確かに選手達はより良い生活を求める。でも彼らの多くは、ここで手の届く範囲の、他のクラブでは得られない、そんな生活を求めている。そして、それは多分、彼らに特別な何かを与えてくれる。」
以上、ベンゲル監督のインタビュー記事でした。
久々にBOSSの長いインタビュー記事を見つけたので、張り切って訳してしまいました（もう休暇終わったのかな？）。BOSSの言葉を聞くと何だか安心します（俺だけ？）
何にせよ、Ashの件を”穏便”に片付けて、新しいPlayer2人をGunnerに迎え、早く我々を落ち着かせてくれたらと思います。
Arsenal Number 7
Comments
AKI:
他人事だからかもしれませんが、manUファンたちはどうしてそこまでして、このGlazer氏を嫌うのかいまいち理解に苦しみます。イギリス人はアメリカ人が嫌いだからかなぁ。Bossの言葉を聞くと安心するのは私も同じです。Ashleyの心にも響いてくれるといいんだけど。
(June 14, 2005 15:21:01)
hanai:
AKIさん、
これからいろいろなゴタゴタが片付いて行くのかなと思ったらペルシが・・・、ロッテルダムで勾留・・・。
2日間の出張から戻ったばかりの私の体には、"重い、重い"ニュースです。
ペルシ！しっかりしてくれよ！
でも信じてるからな！お前の無罪！
これからいろいろなゴタゴタが片付いて行くのかなと思ったらペルシが・・・、ロッテルダムで勾留・・・。
2日間の出張から戻ったばかりの私の体には、"重い、重い"ニュースです。
ペルシ！しっかりしてくれよ！
でも信じてるからな！お前の無罪！
(June 16, 2005 00:19:50)
