October 21, 2005
[Arsenal News] Sparta Prague 0-2 Arsenal Wenger監督コメント＆選手評価
遅くなってしまいましたが先日行われたSparta Prague戦（CL）の 試合後のボスのコメントと選手評価をお伝えします。
この試合、Thierry Henryの"劇的"な２ゴールで勝利する事が出来ました。
しかし、もし"彼"がいなければ（またもし"彼"が予定通り30分だけプレーしていたなら）と考えると"？（疑問符）"が残る試合だったと思いませんか？
私が"致命的"だなと思ったのは[Clichy（クリシ） - Pires（ピレス）]の左サイド。
先週のWest Brom戦、今回のSparta Prague戦と相次いでこのサイドが相手の"餌食（えじき）"になっていました。
先週のWest Brom戦は「Clichyも初めてだからしょうがないか…」と思ってましたが、今回のSparta Prague戦でも前回からの"修正"は見られず…、逆に"症状"が重くなっているとすら感じられました。
まずいです…。
私は相手チームから"執拗"に弱点を衝かれるArsenalを今まであまり見た経験がありません（それだけバランスが良いチームだったという事ですね）。最近ではChelseaがSenderos（センデロス）を"執拗"に狙っていた例がありますが、"衝か"れても突破される状況までには至りませんでした。
しかし、[Clichy - Pires]の左サイドは"衝か"れて何度も何度も突破されてしまうのです。困りました…。
ボスもさすがに危機感があったらしく、後半にはGilberto（ジウベルト）、Cesc（セスク）を相次いで左サイドのケアにあたらせていました。
"Clichy"ならCole（コール）の代わりを"何とか"務めてくれるだろ…と思ってましたが、ちょっと現状では無理なようです。
Coleのいない現状では、左サイドのPiresの位置（左ＭＦ）に"守備的"な選手を入れるしかないような気がします。
Flamini（フラミニ）？Gilberto（ジウベルト）？
どうしましょうか？ボス？
それでは試合後のボスのコメントをお伝えします。当然ですが、"左サイド"の件には言及していません。
■Ian Wright（イアン・ライト）が持つゴール記録をThierry Henry（ティエリ・アンリ）が破った事について…。
「彼（Thierry Henry）が今夜この記録を破るとは思わなかったね。あんなに早い時間帯で彼がピッチに立つとは思ってもみなかったからね。（Reyesの）負傷退場が早い時間だったので、彼（Thierry Henry）も全力でゴールを狙いに行っていた。彼の素晴らしい先制点の後、我々はゲームをコントロールする事が出来たね。」
■Thierry Henryのストライカーとしての歩みについて…。
「まずは彼のゴールと彼に破られた記録を作った人に敬意を示さないとね。瞬く間に決めてしまったね。彼は元々ゴールゲッターではなかったんだ、彼のキャリアの初期の頃はね。彼はゴール前に詰めて勝負するタイプの選手じゃない。面白いね…、ゴールを挙げる事にあまり興味が無かった選手が結局ゴールを沢山決めることになるとは…。」
■記録達成について…。
「並外れた記録だね。今後のクラブの歴史の中でもこの様な記録はもう生まれる事がないだろう。（この記録は）サッカーの歴史の一部だ。忘れないで欲しいのは、彼（Thierry Henry）は未だ28歳なんだ。Ian Wright（イアン・ライト）がこの記録を作った時、彼は34歳だった。Thierry Henryにはまだまだこの記録を伸ばす時間がある。彼は既にサッカー界で"歴史（実績/記録）"を作っているけど、まだまだ色々な記録を作ると思うよ。」
■Sparta Prague（スパルタプラハ）について…。
「彼らは上手くプレーしたと思う。ディフェンスも良かったし、上手くプレッシャーをかけてきた。スペースを上手く突けるまで時間が必要だった。スペースを上手く突けたのは2点目が決まった時、試合はもう終盤だったね。」
■Jose Antonio Reyes（レジェス）の怪我について…。
「あばら骨の骨折のようだね。怪我の瞬間は見てなかったけど、悪意のあるプレーで起きたものではないようだね。」
■3試合で9ポイントを挙げたことについて…。
「これで次のステージに進めたわけじゃないけど、我々にとっては理想的な展開だね。何とかこの調子で行けると思うよ。」
■ＣＬとプレミアの比較について…。
「プレミアでは我々に"逆風"が吹いてるけど、ＣＬでは"追い風"だね。Thun戦では最後の最後にゴールできたし、一方Ajax戦と今日の試合では早い時間に得点を決める事が出来た。プレミアで負けた試合はどれも勝つべき試合だったね。勝てたと思うよ。負けた試合はどれも代表戦の後ばかり…。Ljungberg（リュングベリ）を20分過ぎにChelsea戦とWest Brom戦で失った。プレミアでは我々のチーム力が報われてないって感じだね。でもやり遂げなければならない。我々は確かに若いチームかもしれないけど、"確実さ"を見せなければならないんだ。私はチームを信じてるよ。それができるってね。」
Reyes（レジェス）の怪我は、当初"あばらの骨折（ひび）"と伝えられていましたが、レントゲンの結果骨に異常は見られず、本人の状態さえ良ければ今週のMan City戦の出場も可能との事。しかし痛みが未だ引いていないので、とりあえず様子を見て出場するかどうかの判断をするようです。
良かった！怪我が軽くて。彼が"怪我人リスト"の仲間入りをしたら危機的状況が"崩壊"に変わりかねないですからね。
それはそうと、Thierry Henryの"フランス代表戦召集"の話、皆さん聞きました？
何でも11月9日にＭａｒｔｉｎｉｑｕｅ（マルチニーク）で行われるコスタリカ代表とフランス代表の親善試合にThierry Henryが召集されたらしいんです（また12日にはドイツ代表との親善試合もある）。
Domenechさん（フランス代表監督/又の名を"星座野郎"）、勘弁してくださいよ！Thierry Henryは怪我から復帰したばかりなんですよ！何でそんな選手をＭａｒｔｉｎｉｑｕｅ（マルチニーク）で行われる、あまり意味のない試合に召集するんですか？デリカシーの無さは相変わらずですね…。
何でも、Ｍａｒｔｉｎｉｑｕｅ（マルチニーク）に行くには20時間も飛行機に乗っての旅だそうじゃないですか…。本当に勘弁してください。何か意味でもあるんですか？
皆さん、Ｍａｒｔｉｎｉｑｕｅ（マルチニーク）ってどこにある"国"か知ってますか？バハマのあたりのようですよ。
どうしてもと言うならPires（ピレス）を貸し出します。彼は代表に出たがっているし、あなたとの邂逅も必要でしょ？
もちろんボスも怒っています。今は少しでも体を休めて欲しいのに…、片道20時間の意味の無い試合に出場とは…。
**意味の無い試合"と書きましたが、飛行機事故の"追悼"試合らしいです。また、MartiniqueはThierry Henryの母親の生まれ故郷らしく、彼はこの遠征に"絶対"参加したいとコメントしています。
それでは気を取り直してSkySportsの選手評価です。今回はSkySportsに各選手へのコメントが入ってなかったのでhanaiがコメントを代行します。選手評価のレート（数字）はSkySportsのものをそのまま使用します。
= 選手評価 =
■Jens Lehmann （レーマン）
可もなく不可は少しあり [６]
■Lauren （ローレン）
相変わらず堅実 [６]
■Kolo Toure （トゥレ）
見事なロングパス [７]
■Pascal Cygan （シガン）
左側のスペース埋められず [６]
■Gael Clichy （クリシ）
完全に狙われた [５]
■Francesc Fabregas （セスク）
守備に攻撃にまずまずの動き [６]
■Mathieu Flamini （フラミニ）
よく動いた [６]
■Gilberto （ジウベルト）
バランス取れたプレー [６]
■Robert Pires （ピレス）
なかなか真価発揮できず [６]
■Robin van Persie （ペルシ）
彼のゲームでなかった [５]
■Jose Reyes （レジェス）
早すぎた交替 [６]
■Thierry Henry （アンリ）*SUB
異次元プレー [８]
■Emmanuel Eboue （エボウエ）*SUB
まずまずの飛び出し [６]
Arsenal Number 7/hanai
Comments
london pride:
先週はアンリ万歳状態でみなさん沸き立っている所なので水を差してはいけないと思い、控えていたのですが、クリシは危なくてもう最終ラインには入れられません。２試合連続であのていたらくでは、ピレス不調の影響とか慣れない先発での連携やメンタル云々でなく、DFとしてのスキルそのものが不足しています。あの程度の右サイドを止められなくて、Ｃロナウドやロッベンとどう渡り合うのか！可哀想ですがＡコールの控えとしては現時点では御粗末と言わざるを得ません。そしてそんな彼を先発させなければならないチームマネージメントの責任でしょう。途中から入ったエボウエは落ち着いて見えましたが、次の試合で彼が先発というのはどうでしょうか？決して選手を批判しないベンゲルもクリシにとって厳しい判断を下すかも知れませんね。
それからレジェスの怪我の程度は分かりませんが、次の試合の人繰りだけでなく、根本的な問題、即ちアンリ依存脱却、中盤の機能不全修正の意味からも外部からハイレヴェルのプレイヤーを獲得する必要性を改めて感じます。もっとチームに刺激を与えないと新しいアーセナルに脱皮できないのではないかと思います。
それからレジェスの怪我の程度は分かりませんが、次の試合の人繰りだけでなく、根本的な問題、即ちアンリ依存脱却、中盤の機能不全修正の意味からも外部からハイレヴェルのプレイヤーを獲得する必要性を改めて感じます。もっとチームに刺激を与えないと新しいアーセナルに脱皮できないのではないかと思います。
(October 22, 2005 13:03:58)
london pride:
追記になりますが、アンリがＢＢＣのインタビューに答えた次のようなコメントを見つけました。
「チームにキープレイヤーがいないんだ。国際的に活躍している選手が欠けている。」
私自身が抱いていた危惧ながら、アンリの口からこう聞くと危機感が押し寄せてきますね。彼自身の契約の事もあるし、すぐに手を打って大変な事態に発展しないようにしなくては！
「チームにキープレイヤーがいないんだ。国際的に活躍している選手が欠けている。」
私自身が抱いていた危惧ながら、アンリの口からこう聞くと危機感が押し寄せてきますね。彼自身の契約の事もあるし、すぐに手を打って大変な事態に発展しないようにしなくては！
(October 22, 2005 16:29:15)
hanai:
london prideさん、
Coleのいない現状、左ＳＢはClichyに頼るしかないと思います。またボスも余程のミスをClichyがしない限り、彼を外す事はないと思います。
前にも書きましたが、私はThierry Henryの"移籍話"については楽観的です。
ボスがArsenalを去るか、家族が"海外移籍"を望まない限り、彼（Thierry Henry）は出て行かないと思います。
怪我人が多い事、新しい"目玉"選手がなかなか取れない事等々、チームは常に"負"を背負って活動しています（だからこそ、面白いんだと思います）。
ボスとArsenalを信じて応援しましょう！
Coleのいない現状、左ＳＢはClichyに頼るしかないと思います。またボスも余程のミスをClichyがしない限り、彼を外す事はないと思います。
前にも書きましたが、私はThierry Henryの"移籍話"については楽観的です。
ボスがArsenalを去るか、家族が"海外移籍"を望まない限り、彼（Thierry Henry）は出て行かないと思います。
怪我人が多い事、新しい"目玉"選手がなかなか取れない事等々、チームは常に"負"を背負って活動しています（だからこそ、面白いんだと思います）。
ボスとArsenalを信じて応援しましょう！
(October 23, 2005 16:58:18)
