October 23, 2005
二十日鼠と人間の最善を尽くした計画も…
今日の東京は久々の"秋晴れ"です。
澄み渡る高い青空。少しひんやりとした風と眩しい太陽。
そして昨晩はArsenalがMan Cityをホームで破り、この秋の一日を楽しむには申し分のない状況なのに、私はＰＣの前でWebチェック…。
「一体、Pires（ピレス）に何が起こったんだ？」
それが"秋の一日"を楽しむ事が出来ず、ＰＣの前でWebをチェックしている理由。
「一体、Pires（ピレス）に何が起こったんだ？」
試合後、2本目のPKの事についてPiresがボスに謝ったそうです。
何でも、Thierry Henry（アンリ）とPiresの二人は練習で昨日トライしようとしたＰＫの"トリック"を何回か練習していたとの事。
このＰＫの"トリック"とは、1982/83年シーズンにAjax（アヤックス）のJohan Cruyff（ヨハン・クライフ）とJesper Olsen（イェスパー・オルセン）が行ったもので、CruyffがＰＫを蹴ると見せかけ、Olsenにパスを出し、パスを受けたOlsenがそのままゴールを決めたというもの。
多分、サッカー史の勉強に熱心なThierry HenryがPiresにこの話をして、二人で練習していたんでしょう。
ボスが昨日の2本目のＰＫの事について以下のように説明しています。
「Roberto（ピレス）は2本目のＰＫに自信が無かったんだろ。それで大きな間違いをしてしまったようだね。別にバカにしてあんなプレーをした訳じゃ無いよ。」
「彼（Pires）は真面目な選手だ。2本目のＰＫを蹴る自信が無くて、あんな事になってしまったんだろう。私は彼が2本目も決める自信があるから彼が蹴るんだと思っていた。でもそうでなかったようだね。」
「信じられなかったよ（2本目のＰＫの結果が）。でもRobert（ピレス）は本当にラッキーだったよね。あの2本目を外してもチームは勝利を収める事が出来た。」
次は、Thierry Henryのコメント。
「これからはＰＫは私が蹴る事にする。」
「全ての責任は私にある。あれは私のアイデアだったんだ。アイデアが上手く行ってたら素晴らしかったんだが…。でも上手く行かなかったね。」
「Robert（ピレス）の足が緊張で上手くボールをヒット出来なかった。でもRobertはボールに触っていたはずさ。だから私はそのままゴールにボールを沈める事が出来たはずなんだけど…。」
「Arsenalファンに謝りたい。多分あれは良くない選択だった（2本目のＰＫの"トリック"）。」
「別に（試合を）バカにしてた訳じゃない。すべきで無かったんだろうね。でもサッカーは"娯楽"だ、皆に楽しんでもらいたい。」
Okay, ボス、Robert、Thierry Henry。
「何が起こったのか？」良く分りました。納得です。
ところで、表題の「二十日鼠と人間の最善を尽くした計画も…」とはスタインベックの小説「二十日鼠と人間」の題材となった詩の一節です。
二十日鼠と人間の最善を尽くした計画も
後から次第に崩れていき
望んだ夢の変わりには
苦しみ以外何ものも残さなかった
ボス、Robert、Thierry Henry、Arsenalがそんな事態にならなぬ事を信じてます。
[最善を尽くした計画失敗！]
Arsenal Number 7/hanai
Comments
london pride:
戦力ダウンのみならず、毎試合メンバーがクルクル変わる中で、戸惑いながら手探りで自分たちのサッカーを標榜しなければならないガナーズ戦士達は、失った自信を取り戻そうと必死にピッチを駆け回る今シーズンです。シティ戦でもまたもそんな苦しい戦いとなりましたが、２人のストライカーが激しい闘争心により、その群を抜く能力の限りを尽くして何とか勝利をものにしたと言えましょう。その２人に比べて同じく今までのチームの中心の１人であったピレスの自身喪失の大きさはどうでしょう！今季不調の原因はフィジカルの低下によるものなのか？、それとも中盤再構築の難航に責任ある立場として萎縮してしまったのか？、はたまた漏れ伝わるような契約問題で追い詰められてのプレッシャーに押しつぶされているのか？
勘ぐるような物言いになってしまいましたが、新戦力獲得以前に彼の立ち直りが即ちアーセナルの立ち直りとなるような気がします。まあ多分に情緒的ではあるのですが・・・・
勘ぐるような物言いになってしまいましたが、新戦力獲得以前に彼の立ち直りが即ちアーセナルの立ち直りとなるような気がします。まあ多分に情緒的ではあるのですが・・・・
(October 23, 2005 19:12:32)
titi_pires:
３敗している今、こんなお遊びしてる場合じゃないんですけどねー。１ー０だったし。でも、フレンチコネクションらしいし、アーセナルにおふざけは昔からつきものだったし、勝ったこともありあんまり気にしてません（笑）。こんな事しても、ヴェンゲルが許してしまうことを、あの２人は知ってるんでしょうねー（苦笑）。
(October 23, 2005 19:55:28)
hanai:
london prideさん、
Piresが"自信喪失"しているかどうかは分かりませんが、調子が悪いのは事実ですね。彼の事については改めてblogで書こうと思っています。
ベテランのレギュラーでまともに試合出場しているのは彼のみ。調子を戻して貰わないと困る選手ですね！
titi_piresさん、
そうですね、"お遊び"という表現がピッタリのPKでした！試合後も何が起こったのか理解に苦しみましたが、そんな"策略"が有ったとは…。
見事に失敗！ってのも、考え方によっては"楽しい"一こまかもしれません。
次は「あっと驚く秘策」をこのコンビで決めて貰いましょう！
頑張れ！Titi & Pires！
Piresが"自信喪失"しているかどうかは分かりませんが、調子が悪いのは事実ですね。彼の事については改めてblogで書こうと思っています。
ベテランのレギュラーでまともに試合出場しているのは彼のみ。調子を戻して貰わないと困る選手ですね！
titi_piresさん、
そうですね、"お遊び"という表現がピッタリのPKでした！試合後も何が起こったのか理解に苦しみましたが、そんな"策略"が有ったとは…。
見事に失敗！ってのも、考え方によっては"楽しい"一こまかもしれません。
次は「あっと驚く秘策」をこのコンビで決めて貰いましょう！
頑張れ！Titi & Pires！
(October 24, 2005 00:59:02)
