February 03, 2006

拝啓　キャンベル様


拝啓　キャンベル様

初めてお便りさせて頂きます。
私は日本人のArsenalファンでhanaiというものです。

初めに誤解の無いよう申し上げます。
私はArsenalの選手の事は大好きですし、特定の選手に対し"怒り"を持った事もありません。
もちろん試合中に「何やってんだ！」とTVの画面に向かって"怒り"を表したりする事がありますが、それはあくまで一時的な感情で、決してその選手に対して終始持ち続ける感情とは別物です。
（コールさんに対しては割り切れない感情を今でも持っていますが・・・）


例えば、私はＴＶの中のシガンさんやレーマンさん、最近ではジウベルトさんに向かって「何やってんだ！」とよく叫んだりしますが、ロンドンの街角でシガンさんやレーマンさんにばったり会ったりしたら、そりゃ嬉しくて嬉しくてその晩は眠る事が出来ないのは確実です。
もしばったり会って言葉でも交わす機会があったら・・・、考えただけで気絶しそうです。

前置きが長くなりましたが、私はそんな典型的なArsenalファンです。
ですからキャンベル様に対しても"怒り"を持った事は無く、Arsenalの一選手として本当に尊敬しています。

今日こうしてキャンベル様にお手紙を差し上げる決心をしたのは、本日Highburyで行われたウエストハム戦でのキャンベル様のプレーを拝見し、居ても立っても居られなくなり筆をとらせて頂いた次第です。

今日の試合は久々に攻撃陣が試合開始早々から小気味良いプレーを連発、うん、やっぱりホームで戦うArsenalは違う！と思わせる内容でした。
ＤＦ陣は怪我人、代表招集でレギュラーとサブの6人（コールさん、ローレンさん、トゥレさん、エボウエ君、シガンさん、クリシー君）が欠場。
しかし、今シーズンからキャプテンを任される事もあるキャンベル様がＤＦラインに居れば新人達（ギルバート君、センデロスさん、ジュル君）を何とかまとめてくれるんでは・・・と思っていました。
でも、事もあろうか・・・肝心のキャンベル様、あなたが試合をぶち壊してしまいました。
前半の25分と32分。キャンベル様、あなたの軽率なプレーで相手に2点も献上してしまいました。
本来なら、不慣れなポジションに入ったセンデロスさんをカバーし、若く経験の無いジュル君を助けなければならないベテランのあなたが・・・、続けざまに考えられないようなミス・・・。

しかも、あなたはハーフタイムに交替を命じられると、シャワーを浴びてさっさと帰ってしまったようですね。
私は、Arsenalの逆転劇、いや、奇跡の同点劇を信じてロスタイムの最後の1分まであなたのチームを応援していましたよ。多分、私だけでなく、世界中のArsenalファンが最後の最後まで応援していたと思います。
チームの皆があなたのミスを取り返そうと必死でピッチを駆け回り、ファンは勝利を最後まで信じて応援し・・・、あなたはシャワーを浴びて試合の途中でさっさと家に帰ってしまう（家に帰ったかどうかまでは知りませんが・・・）。
う〜ん、納得出来ません。それって、キャプテンを任される事がある選手がとる態度でしょうか？

ボスはあなたに気を遣い、あなたが試合に出る時は必ずあなたをセンターバックの左側で起用してますよね。それがあなたの一番得意なポジションだからです。そこであなたがプレーし、周りの新人や経験の無い若手をサポートしてもらうためです。
でも試合の途中でシャワーを浴びてさっさと帰ってしまうような神経の人には、ボスの心遣いは通じないか・・・。

今シーズンに入ってから、あなたのプレーの事について友人と話す機会が多くなりました。特にコールさんが居なくなってから多くなった気がします。「キャンベル、駄目だな・・・」と。
勘違いしないで下さい。それは冒頭で書いた"一時的感情"です。
でも、トゥレさんが代表戦でチームを離れてから、あなたのプレーのは"駄目"のレベル以上になってしまいました。「トゥレさんがいつもあなたのプレーをカバーしている」と友人と話をした事があります。
今日の試合を見てると、やっぱり・・・って気がします。

スミマセン、ついつい感情的になってしまい、キャンベル様の事を"あなた"などと呼んでしまいました。申し訳ありません。Arsenalが負けると、悔しくて悔しくて・・・。シャワーを浴びてさっさと帰るなんて・・・、違う、違う、試合に負けると悔しくてついつい感情的に・・・。

キャンベル様、しばらく休んでみたらどうでしょう？多分ボスも賛成してくれると思います。もちろん我々ファンも異議なし！です。
もう直ぐトゥレさんが帰ってきます（早く負けて帰ってこい！）。そしたら、トゥレさんとセンデロスさんでセンターバックは大丈夫です。
トゥレさんをセンターハーフ（ボランチ）で使ってみたいと一時期取り憑かれたように思ってましたが、新しく加入したディアビー君が結構いけそうなので、トゥレさんはセンターバックで決まり。センデロスさんも元気がいいので安心して休んで下さい。
そうそう、この際イングランド代表の事も忘れて、ゆっくり休むのがいいと思いますよ。

今まで本当にありがとうございました。あなた、いや、キャンベル様の活躍なくして近年のArsenalの栄光は語れません。
ゆっくり休んで、体、頭、根性をリフレッシュして下さい。
3月の初めにHighburyに行きます。その時にお姿を拝見できればと思います。

では、お大事に。

敬具

Arsenal Number 7/hanai
Posted by hanai at 02:43:31 | from category: 　Arsenal | TrackBacks
Comments

titi_pires:

hanaiさんの礼儀正しさに感嘆しました〜。
私はキャンベルを放送禁止用語で罵ってました。。コロ＆ラウレンがいないんで、彼も気合いが入り過ぎたんでしょうね。新人達の面倒も見なくちゃいけないし、エリクソンも暇つぶしに来てるし（これが一番大きかったりして）。
だからと言ってミスって良いわけないし、途中で帰って良いわけないけど。とにかく、コロに早く帰ってきてもらって、センデロスを鍛えてもらわないと。ラウレンのアウトは痛いですけど（涙）、エボウエ（早く戻って来て〜）が成長するんじゃないかな？
(February 03, 2006 03:20:16)

nagao:

ハハ、
しかし私は見た。DiabyにArsenalの未来を...
Arsenalが機能するには(BOSSの戦略には)あのポジションが必須事項だ。
そう、私はDiabyにArsenalの未来を見てしまったのだ。そうであってくれー
(February 03, 2006 09:42:16)

noboru:

どうも拝田です。
もう帰国されたのですか？
私もキャンベルを少し休ませるのは賛成です。
というかどんなにショックを受けていようが試合中に帰ってしまうとは・・・。ヴェンゲル監督はかばっておりましたがね。
それにしても最近の衰えぶりはちょっと考えられないくらいですね。代表も危ないかもしれません。CBは結構人材豊富ですから。
ディアビが使えそうなのは朗報です。(まだ2〜3試合見ただけですが・・・)後はやはりキャンベルの復調がカギになりそうですね。期待してます。
(February 03, 2006 21:32:40)

london pride:

hanaiさんお久しぶり。12月中は勝ち点を重ねて4位以内は大丈夫そう、アンリも残留宣言しているし、でマッタリしていたのですが､今週はどうも捨て置けずお便りします。捨て置けないのは4連敗とか順位のことではありません。このところの負けは全然気にしていません。負けの理由ははっきりしていて時間が経てば解消しますから。それどころか緊急招集の若手が見られてウレシイ位のもんです。ディアビーは評判通り、ケガしちゃったギルバート君も有望。さて捨て置けないのはソル。前からスピードの衰えはこのブログでも指摘しましたが、本人も自覚していただけあの失態はよほどショックだったんでしょうね。その後の雲隠れがいま話題になっていてhanaiさんも結構厳しい見方をされているようですが、私は同情的です。私はこのブログでは信じられないミスをするDFをよくケナシますが、それは世界最高のリーグのピッチに上がるのに基本的な技術や判断力すら無いことに苛立ちを感じるからです。ソルは間違いなくついこの間まではプレミアを代表するDFでした。そのプレイは私たち見る者にサッカーの面白さを確実に伝えてくれました。それをフィットネスの問題でパフォーマンスが落ちたからといって責めることはできません。DFとはある日突然スピードがガックリ落ちミスを犯し、その後落日のように駆け足にチームを追われキャリアを終えてゆくポジションです。段々でなくいきなりです。そういう例は今までたくさん見てきました。ソルも身に染みてその事は分かっているからこそ恐怖が全身に走ったのではないでしょうか？アーセナルの今後の事を考えるとスピードとポジショニングの安定したバリバリのDFをシーズン後には採った方が良いでしょう。はっきり行って私は以前は期待していたのですがセンデロスでは当分ソルの後継者は任せられないと思います。こういう時、本当にファンというものは心が揺れますね。ソル頑張れ！と言ってやりたい気持ちは一杯なのですが、チームの戦力アップという現実もある。でもまだ結論が下された訳ではないし、全盛期といかなくても復調を期待してじっと待つことにしましょう。
(February 04, 2006 13:50:16)

hanai:

titi_piresさん、

ミスはともかく職場放棄とは・・・。何考えてんだって感じです。

ローレンまでも・・・。彼の離脱は痛すぎますね。
トゥレ、エボウエ、早く帰ってきて！
(February 04, 2006 20:15:09)

hanai:

nagaoさん、

はい、Diaby楽しみです。本当に楽しみです。
中央で前向きにボールを持ち、大股でドリブルする姿はxxxxを彷彿って感じです。
う〜ん、いいねぇ。
(February 04, 2006 20:26:07)

hanai:

拝田さん、

ええ、帰ってますよ！中国への出張はいつも短期間（一週間くらい）です。

ボスは優しいからねぇ・・・。でも許されざる事ですよね、試合の途中で帰ってしまうなんて。

ディアビ楽しみですね。期待しましょう！
(February 04, 2006 20:27:19)

hanai:

london prideさん、

こんにちは。お久しぶりです。

ミスは誰にでもあるでしょう。完全無欠なプレーヤーはこの世に居ませんから。
ミスはしょうがない、でもこの緊急事態に、しかもベテランが、試合の途中で行方をくらます（誰の許可も得ず）なんて事が許される訳がない。
頭がおかしいとしか考えられません。

しかも彼は多分、他のDF3人のサラリーの合計より沢山お金をもらっているはず・・・。

頭を冷やすために"休"んだらと書きましたが、「こんな"奴"いらない」というのが私の本音です。
経験が無くても、ミスが多くても、SenderosやDjourouを使いますよ、私がボスだったら。
"戦う"姿勢が無い奴はいらない！
(February 04, 2006 20:45:36)

london pride:

hanaiさんの怒りはごもっとも、全く正論だと思います。しかしイギリス人の労働者階級の自己チューぶりはhanaiさんも先日イギリスのホテルで経験されたでしょう。「頭がおかしい」と言いたくなるメンタリティはさほど珍しくありません。かつてヴェンゲルもそんなことを言っていました。hanai
さんはこのブログを見てもわかるように非常に生真面目な方ですが、こういう良識が通用しない一面が本場のフットボールには含まれるようです。そう思って少々こちらも頭を冷やして見て行かないとつきあいきれないのではないでしょうか。
(February 05, 2006 03:17:14)
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