March 16, 2006
『忘れ物を取りにHighburyへ』 第五日目 背中の名前はHenry?それともFabregas? （前編）
あっという間に夢のような日々は去り、今朝は通勤ラッシュの電車でもみくちゃになりながら会社へ・・・。「あ、あ、俺は日本に帰ってきたんだ・・・」。
レアル戦とリバプール戦での狂喜乱舞、ロンドンの地下鉄、AKIさんとスペイン料理で語り合った夜、愛しのHighbury・・・。あれは夢だったのか・・・。
通勤ラッシュの電車は"現実"を突き付ける。「何だ、このギャップは・・・」。
悲しいけど・・・、でも"夢"や"憧れ"があるから"現実"を受け入れられるんだろうなぁ・・・。
また一生懸命働いてロンドン行こっと！Arsenalのみんな！また会いに行くからな！お互い頑張ろうぜ！
さて、今回のツアーは忙しくて現地であまりBlogをアップ出来ませんでした。
現地で適当に書き留めてそのままになっている物を少しずつアップして皆様にお伝えしたいと思います。
今日は「背中の名前はHenry?それともFabregas? （前編）」と題してロンドン5日目の出来事をお伝えします。
昨日（3月11日/Liverpool戦の前日）、Arsenalのユニフォームがやっぱり欲しいと妻が言い出したのでArsenal Shopで購入する事に・・・。
元々彼女は今回のツアーで"Henry 14"のユニフォームを購入する予定だったが、Arsenal Shopでユニをいざ購入ってところで「やっぱり要らない・・・。」と突然の心変わり・・・（3月8日/レアル戦前）。
うん？、この前来た時も（年末年始）欲しい、欲しいって言ってたのに・・・、またかよ・・・。
どうも彼女は生理的に"エンジ色"が嫌いなようで、それが彼女の購入判断を迷わせているようだ。実際に"エンジ色"のユニフォームを手に取ってみると、自分の嫌いな色を身につけている自分がイメージ出来ないんだろう・・・。ユニフォームを買いに来たのにTシャツやトレーナーばかり見ている。そして悲しい事にArsenal公認のTシャツやトレーナーはどれも趣味が悪い・・・らしい。
もちろん、私の様なファンには"趣味"の良し悪しなど何の問題も無い。Arsenalのオフィシャル商品であるなら、また商品のどこかに"Arsenal"の文字あるいはロゴが入っていれば、それだけで十分。色が何であれ、デザインがどうであれ、目に付いたら全てが購入対象に！なってしまう。
しかし今日の彼女は今までと少し違う。明らかに嫌いな"エンジ色"を克服しようとしている。
多分3月8日に行われたレアル戦の印象が強烈だったんだろう。凄まじい応援、試合中途切れる事がなかったチャント（応援歌）、試合終了時の歓喜の雄叫びとハグ・・・。
自分も仲間に・・・。
彼女はレディース用のユニフォームを試着。
レディース用は腰の部分に絞りが入っていてタイトで可愛い（ユニホームが"可愛い"）。
以前ロンドンの街角で若い女の子がジーンズにこのレディース用のユニを着ているのを見かけた事があった。私はその時Arsenalのコートを着ていたので、お互い目が合った時、彼女がはにかみながらニコッと微笑んでくれた。
「か、可愛い・・・」。
ロンドンではあまり"可愛い"女性は見かけないが、この彼女は本当に可愛かった。
場所がHighburyだったならハグ出来たのに・・・。
「これにする。」
妻の一言で我に返る。
私の目の前にはあの"彼女"でなく、妻が"あの"ユニを着ている。
「うん、いいんじゃない・・・。これ下さい。」
「名前や背番号は隣で入れて下さい。」とショップの店員。
購入したユニホームに名前と背番号を入れるために隣のショップに移動。
私は妻に揺さぶりをかける。
「Henry 14でいいの？」
「えっ、どうして？」
「だって、来年HenryはArsenalに居ないかも知れないよ・・・。」
「えっ、そうなの？どういう事？」
「うん、Henryは未だArsenalと新しい契約を結んでいないんだ。今シーズン4位以内に入る事が出来なきゃArsenalを出て行くかもしれないな。」
「えー、そんな・・・。」
動揺する妻。
「そしたらReyesにしようかなぁ・・・。」
彼女のお気に入りのReyesが次の候補に挙がる。
「Reyesは契約したの？」
「うん、Reyesは5年契約をしたから来年もいるよ。でも・・・。」
「でも、何？」
「うん、でも、多分、Reyesはあんまり頭が良くないと思うよ。」
「・・・」
「俺ならFabregas 15にするな。まだ18歳で将来有望。可愛いし、5年契約もしてる。絶対頭良いと思うよ、奴は。」
「・・・」
「Fabregas 15なら日本で着ている人も居ないと思うな。Henryだったら名前入りのユニは日本で売ってるよ。だろ・・・。」
「それじゃ、Fabregasにする。」
結局、彼女はFabregas 15をユニホームに入れてもらう。
でも、本当のところは"Fabregas 15"が欲しかったのはこの私。
3月8日のレアル戦が始る前にショップで私はPires 7を既に購入していた。
前回（年末年始）はVan Persie 11を購入。
今日（3月11日）は"Fabregas 15"を買うぞ！と意気込んで来たのに、何とユニホームのサイズが無し・・・、断念・・・。
でも、諦めきれない私。
それじゃ、妻のユニホームに"奴"の名前を・・・。
ホテルに帰り、部屋で早速"Fabregas 15"のユニホームを着る妻。鏡の前で"エンジ色"をチェックする。
「それ、明日（リバプール戦）着ていく？」
「うん。」
「きっとCesc（Fabregas）活躍すると思うよ。」
作戦大成功！
[今回購入の"Pires 7"と"Fabregas 15"]
Arsenal Number 7/hanai
Comments
london pride:
徹底的に楽観主義を貫くと思われたhanaiさんもアンリの移籍は覚悟されているのですね。彼の年齢を考えればもう待てないのでしょうから4位に届かなければ仕方ないでしょう。しかしベルカンプとアンリの両方を失うなんて受け入れ難い現実でしょうねえ。いくらサッカーチームとはつねに新陳代謝を繰り返すとはいえ・・・・・。もっともこの間のリヴァプール戦にバーゲンボーイズが日増しに成長するさまを見て、（もちろんラッキー勝利ではあったけれど）私は希望的観測でなく残り試合にかなりの勝ち点を稼いで4位に滑り込める自信が湧いてきています。なおこのデザイン（エンジ）のユニは今年限りだそうですから、記念に買おうかなと思っています。たとえアンリが居なくなっても、アーセナルが初めてレアルを葬るゴールを挙げたメモリアルにもなりますからね。
(March 16, 2006 11:25:42)
hanai:
london prideさん、
Thierry Henryの事は心配していません。
上の会話は私が"Fab"のユニがどうしても欲しかったので使った"策略"です。
でも、こうしてユニ買っても直ぐ人にあげちゃっていつも手元にユニ無いんですよね・・・。
そうですか、"エンジ"ユニ購入ですか・・・。
このユニのデザインが発表された時、なんて趣味の悪いデザイン・・・と思ったんですが、今は大好きです。
なかなか着心地いいですよ！"エンジ"。
Thierry Henryの事は心配していません。
上の会話は私が"Fab"のユニがどうしても欲しかったので使った"策略"です。
でも、こうしてユニ買っても直ぐ人にあげちゃっていつも手元にユニ無いんですよね・・・。
そうですか、"エンジ"ユニ購入ですか・・・。
このユニのデザインが発表された時、なんて趣味の悪いデザイン・・・と思ったんですが、今は大好きです。
なかなか着心地いいですよ！"エンジ"。
(March 19, 2006 05:34:03)
