June 17, 2006
大人になった？Van Persie（ペルシ） [Holland 2-1 Ivory Coast]
Persie（ペルシ）がフリーキックのボールをセットする。
コートジボアールのゴールを直接狙える距離だ・・・。
セットしたボールを真剣な表情で見つめるPersie。
そのボールから一歩、二歩と下がりフリーキックの準備に入る…。
彼はボールから目をそらさない。視線はセットしたボール一点を見つめたままボールとの距離をとる。
体全体をしならせた独特のフォームで振り抜かれた左足からボールが放たれる…。
有無を言わさぬ弾道…。
そのボールはもの凄い勢いでコートジボアールのゴール左上に突き刺さる。
ウォォォオオオーーー
ゴールを確認した後、サポーターに向かってガッツポーズをするPersie。その表情は強張ったままだ。よほど集中していたんだろう。
Persieの背中にRobben（ロッペン）が飛びつく。Robbenを背負ったままサポーターに向かって何か雄叫びをあげるPersie…。
実はこの二人、前節のセルビア＆モンテネグロ戦後の記者会見でやり合った。
Persieがセルビア＆モンテネグロ戦でのRobbenの勝手なドリブルプレーに噛み付いたのだ。
セルビア＆モンテネグロ戦勝利の翌日、唯一のゴールをあげたRobbenと、そのゴールをアシストしたPersieの二人が揃って記者会見場に現れた。
そしてPersieが一方的にまくし立てたようだ。
「Robbenはチームメートの事を考えてプレーしなければならない。時々彼はチームのためでなく自分のためのプレーを選択する。」
（hanai： よく言ったぞ！）
「我々は全員で（チームで）試合をしていることをきちんと認識しなければならない。セルビア＆モンテネグロに対して我々はいくつもチャンスを作り出す事ができた。でも、本当に強豪国と当たったらチャンスは一回きりかもしれない。そんな時は正確でしっかりとプレーの選択をしなければならない。彼が（Robben）が一人で全て出来るわけでないんだ。」
「ゴールをアシストした事を別とすれば、私にとってセルビア＆モンテネグロ戦は良いゲームじゃなかった。いいプレーが出来なかったね。」
「チームのバランスに問題があると思う…、別にRobbenの事じゃなくて…。チーム全体のバランスがね…。」
「私にとっては静かな試合だったね（何も無かったという意味）。でもチームの勝利が私の事より重要さ。」
は、は、Persie、セルビア＆モンテネグロ戦でのRobbenのドリブル三昧…、よっぽど腹に据えかねたんだろう。記者会見で隣に座っているRobbenの"批判"をするなんて…。
実際この試合、Robbenは右サイドでフリーで待ち構えるPersieをことごとく無視していた。無視されたのはPersieだけでなく、中央で陣取る"馬面Ruud"も…。"馬面Ruud"は結局この日何も出来ずに途中交代。かわいそうに…。
オランダの"内紛"はお家芸。この国は何度も優勝候補に挙げられながら、結局チーム"内紛"で崩壊する伝統を持っている。
そんな"伝統"を持つオランダを、Van Basten（ヴァン・バステン）監督はよくまとめている。
PersieとRobbenを呼び、二人で徹底的に話し合いをさせたらしい。
かっこいいなぁ…、Van Basten。因みに、Van Bastenは今でもオランダの女性にもの凄く人気があるとの事…。
Persieの凄まじいフリーキックの先制弾。
Robbenからのアシストから"馬面Ruud"が2点目のゴールを決める。
コートジボアールが1点を返すが、そのままオランダが逃げ切る。Holland 2-1 Ivory Coast
この試合、Persieは攻守に活躍。"チームのため"に奮闘。
あんなに必死で守備をするPersieを見たこと無いぞ！
大人になったなぁPersie、まさしく記者会見で激白したままを有言実行。
そしてRobbenは勝手なドリブルを捨て、チームプレーを選択…。
Persie!!、次のゲームも活躍期待してるよ！
Arsenal Number 7/hanai
[Free Kick!!!]
[Jump with Joy!!!]
[Saved Holland!!!]
Comments
london pride:
ハハハ、おもしろいねえ、ただでさえエゴイストな国民性のオランダ人で、もっともエゴなポジションのFWで、ロンドンのライヴァルチームの2人が仲が言い訳ないですからね。あれだけいい気になって真ん中のポジションを独り占めされたら絶対ペルシ不満だろうと思っていたらやっぱり文句をつけましたね。でもそのフラストレーションをゴールに結びつけるあたりタダモノじゃない所を見せましたよ。FKの集中力は凄いものでした。でもサイドからのチャンスメイクだってなかなかのものですから、ガナーズでもストライカーとしてだけでなく良いチームプレーを期待できるでしょう。hanaiさんはアデバイヨルとのポジション争いに不満を持つのではないかと心配のようですが、今やCLをも射程に入れようというアーセナルとしては、このくらいハイレヴェルでの競争と厚みのあるスクワッドでなければならない事を彼にもよく自覚して貰おうじゃありませんか。
(June 18, 2006 16:36:43)
hanai:
london prideさん、
本当に気合入ってましたね、Persie。
右足でクロスもさかんにあげてたし、成長の跡が見て取れますね。
この試合ではMan of the Matchを受賞、Ratingも殆どのメディアで"９"が付いてました。
1試合だけでなく、毎試合、この試合のように存在感を示して欲しいですね。
本当に気合入ってましたね、Persie。
右足でクロスもさかんにあげてたし、成長の跡が見て取れますね。
この試合ではMan of the Matchを受賞、Ratingも殆どのメディアで"９"が付いてました。
1試合だけでなく、毎試合、この試合のように存在感を示して欲しいですね。
(June 18, 2006 21:16:11)
