April 23, 2005

チェルシー戦、引き分けか・・・。

うーん、引き分けか・・・。しょうがないか・・・。でも、負けに等しいよな・・・。いや、この引き分けは、やっぱり負けだ・・・。
去年までだったらチェルシーに負ける気なんてしなかったのに・・・。

朝の4時。
"次の日の仕事が辛い"なんて事はスッカリ忘れ、Arsenalの選手達の入場をテレビの前で正座をしながら見つめる。


"正座"は、"絶対"に負けられない試合の前に行う私に課せられた"儀式"。まずは、自分自身に気合いを入れる。
キックオフ早々(まだ私は"正座"の体勢のままだった)、ピレスが左足で放ったボレーシュートがゴールバーを直撃。「嘘っそだろー(名古屋弁で)」と叫びながら思わず立ち上がり(ここで"正座"の体勢を解く)、ゴールバーに弾かれたボールを画面で見つめながら頭を抱える。
それにしてもピレスの"左足"は素晴らしい。右利きとは思えない自然体でボールを捉え、そのボールは確実にターゲートに向う。「天才だ。ピレスは天才だ。俺はピレスの事ならなんだって知っている・・・。」と早くも私はトランスモードに突入する。

中盤の攻防がしばらく続いた後、右サイドからのコーナーキック。レジェスがゴール前に放り込んだボールはチェルシーDFがクリア・・・、と思ったらセンデロスの頭に偶然当たり、コースが変わって右サイドでフリーになっていたピレスの前にポトリ。そう、ピレスはやっぱりその時も”フリー”でそこに居た。右サイド３０°。この角度は左でも右でもピレスが最も得意とする角度（私はピレスのことなら何だって知っている・・・）。インサイドキックでゴールに狙いを定めた時の、あの独特のフォームでピレスがシュート体勢に入る。「ゴッツァンです」。誰もがそう思った瞬間・・・。
くどい様だが、私はピレスの事なら何だって知っている。このシーンを私がピレスになり代わって皆様に伝えると、

「あの時は（レジェスのコーナーキック）、ショートコーナーのフェイントを入れるために右サイドに残っていたんだ。これはボスからの指示でね。最近セットプレーから点が取れないから変化を付けるためさ。全くびっくりしたよ。チェルシーの誰がクリアしたか忘れたけど、そのボールがセンデロスの頭に当たって俺の方に転がって来たんだ。あの瞬間は本当に神に感謝したよ。だって、俺が一番得意としている体勢から蹴る事が出来るタイミングだったからね。キーパー（チェフ（Cech））がニア側をカバーしてたから、ファー側を狙って蹴ることに決めた。決めてから蹴るまでいろんな思いが頭を駆け巡ったんだ。どんな思いが駆け巡ったかは言えないけど・・・。とにかく、ファー側を狙ってシュート、と思った瞬間、右足首を押し出してしまったんだ。いつもはそんな蹴り方しないんだけど・・・。やっぱり少し力が入ってしまったんだね。ゴールの左側に外れていくボールの軌道は今でも忘れないよ」。

「何やっとんだー（名古屋弁）」（これはピレスでない私）と叫びながらしばらく絶句状態。ピレスも余程ガックリしたのか芝（グランド）の上でうずくまる。私はピレスの事なら何だって知っている。アンリが居ないこの試合、彼にはもの凄いプレッシャーがかかっていたはず。「いいんだ、ピレス。気にするな。まだ前半だ。時間はある。次に（３度目に）決めてくれればいいんだ。」と自分で自分のピレスに慰める（？）。

一方、チェルシーは若いセンデロスに狙いを定め、揺さぶりをかける。センデロスも負けじとドログバを結構汚い手を使って止めに入る（ここはプレミア。少々の事でファールは取られない）。しかし、悲しいかな、ビッグな試合の経験はドログバの方がはるかに勝る。何とかドログバをしのいでいたセンデロスがとうとう一対一の勝負に敗れ、ドログバがシュート！と、ここで奇跡が・・・。何とレーマンがセーブ（レーマン、私はあなたの事をあまり知らない（全然知らないかな・・・）けど、悪口ばかり言ってごめんね）。レーマンがセーブしたという事は、”運”は確実にアーセナルに・・・。

しかし、この試合、とうとうピレスに３度目は来なかった。

ジウベルトにもセスクにもベルカンプにも”運”は来なかった。
４日前にヒーローになったヴァン・ペルシにも・・・。あー、アンリ様（合掌）。

スコアレスドロー。
わかってはいたけど、今シーズンのプレミアはチェルシー。この試合まで、３２試合戦って２５勝。負けは１試合のみ。失点は１２。これで優勝できなきゃ、おかしい。

時計は朝６時をすこし回ったところ。
どっと、徹夜の疲れが体を襲う。今日も仕事か・・・。うｍ、そう言えば、マンUとエヴァートンの試合どうなったんだ？　ん？　１−０！マンU負けた！　ネビルとスコールズが退場？あれれ・・・。

もし、今日アーセナルが勝っていれば、マンUとの勝ち点差は”６”になってたじゃないか！またまた新たな怒りが・・・。いやいや、そうじゃない、今日チェルシーに”負け”なかったから勝ち点が”４”差に広がったじゃないか・・・。今日チェルシーに”負け”なかったから・・・。チェルシーに”負け”る？去年までチェルシーに”負ける”なんて思った事無かったのに。チェルシーに”負ける”気なんてちっともしなかったのに・・・。

Arsenal Number 7/hanai
Posted by hanai at 05:21:11 | from category: 　Arsenal | TrackBacks
Comments

AKI:

こんにちは。

Chelsea戦、なんとしてでも勝ちたかったですね。Chelseaに"負ける"だなんて…考えてる自分が腹立たしいですけど、やっぱり考えてしまいますよね。そして実際負けなくてよかったと胸をなでおろしてる自分もいたりして、なんとも歯がゆい気分です。

"正座"の儀式は私も時々します。
それより名古屋弁って…私もです。
いつも、ばりばりの名古屋弁でArsenalを応援してます。

またお邪魔させていただきます。
こちらにもまた来てくださいね。
(April 23, 2005 18:56:54)

hanai:

AKIさん、いらっしゃいませ！
パブでの"乱闘騒ぎ"大変でしたね（"本場"っぽくて私には少しうらやましいけど・・・）。

こうなったらFAに集中するしかないですね。5月21日まで待てんと思ってましたが、Henryの怪我が少し長引きそうな事を考えるとちょうどいい時期なのかな・・・。
FA Finalの時は正座で選手達を迎えましょう！

そうです、東京に住んでいますがバリバリの名古屋弁です。これだけは譲れません（魂は売りたくない！）。
AKIさんも名古屋出身ですか？

ええ、またお邪魔させていただきます（毎日チェックさせていただいていますよ！）

では。
(April 23, 2005 22:46:29)

KeiKan:

HenryはFA杯欠場らしいですね。
勝てるかな〜？
(April 24, 2005 00:53:55)

hanai:

信じましょう!
(April 24, 2005 01:21:14)

AKI:

毎日チェックしていただいてるなんて、光栄です。ありがとうございます。
しばしば更新が滞ることもありますが、長い目で見守っていただけたらと思います。

私も名古屋出身です。ドラゴンズを愛し、味噌煮込みうどん、味噌カツを愛する生粋の名古屋っ子です。Londonだろうが何だろうが、魂は絶対売りませんよ。当然っ!!

FAカップは地上波TVで放映あるので、もちろんTVの真ん前、正座で臨みたいと思います。
(April 25, 2005 23:08:13)

hanai:

実は一昨日名古屋で味噌煮込みうどんを食べました（山本屋）。上手かったー！

ドラゴンズもグランパスも現在絶好調ですよ！
(April 25, 2005 23:28:14)

Debt relief:

Enjoyed the reading. I found exactly the information. Nice to meet people!
(December 27, 2005 04:05:58)

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Really an excellent site always a pleasure to come back.
(January 27, 2006 12:12:31)
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