September 06, 2006
醜い争い。 Chelsea（チェルシー） vs Gallas（ギャラス）
案の定というか…、何と言うか…。
先日お伝えした"GallasのChelsea批判"が波紋を広げています。
"GallasのChelsea批判"にChelseaが噛み付いたのです。
Chelseaは「"Family（ファミリー）"（チーム）に背を向けた（リスペクトしない）Gallasを放出（追放）した」と自身のオフィシャルWebサイトで"声明文"を発表。Gallasの"悪行"を事細かにファン（とメディア）に報告し、Gallasを放出したChelseaの正当性を主張しました。
Chelseaの様なビッグクラブが、放出した１選手の"批判"に過剰反応し、その選手の言動をつぶさに自身のオフィシャルWebサイトでファン（とメディア）に報告するなんて…、考えられませんよね。
（ArsenalはColeをArsenal.comで批判なんかしない。）
まさしく"子供の喧嘩状態"になってきました。
面白いので、Chelseaのホームページに発表された"声明文"を全文紹介します（これが原文です）。
----------------（以下"声明文"訳）
『GallasはOwn Goal（自殺点/ゴール）で報復と脅す』
ChelseaフットボールクラブはGallasの移籍に関して以下に続く声明文を発表し説明します。
この声明文は彼（Gallas）がチームのためにプレーする事を拒んだ事、もしプレーを強要されたらOwn Goal（自殺点/ゴール）をされる恐れがあった事等を含みます。
= 声明文 =
ChelseaフットボールクラブはWilliam Gallas（ウイリアム・ギャラス）の移籍に関する全ての事実をサポーターの皆様に知らせる事が重要だと考えます。それは彼（Gallas）がファン、監督、クラブに示した敬意の欠如です。
彼（Gallas）はクラブを去ったにも関わらず、執拗にモウリーニョ監督を攻撃し続けた。
Chelseaは昨シーズンの終わりに、William Gallasに対して非常に魅力的な新しい契約を提示して彼の残留に努めた。しかし、この契約は彼に拒否された。
彼が世間に公表したコメントは「海外で新しいチャレンジがしたかった」というものだったが、契約に関する我々の争点は純粋に"金額（年俸）"の事だった。それは（彼のコメントは）彼がハゲタカ（高額を要求する人）であった事を隠すためのものだった。
彼の要求する金額が通らない事が分かると、彼の態度は非協力的で受け入れがたい（許容する事ができない）ものになっていった。
彼は、昨シーズン新しい契約交渉の最中に（年俸アップの交渉だった）、FAカップ準決勝のLiverpool戦でプレーする事を拒んだ。
同様に、プレシーズンにロサンジェルスでチームに合流するのを彼は拒んだ。クラブとワールドカップ出場選手の間で合意した、チームへの合流日が事前に定められていたのにもかかわらず。
プレシーズンのアメリカツアーの後、モウリーニョ監督は寛大にも彼にファミリー（チーム）に戻るよう話をした。
監督は彼に、彼が新しい契約に合意しなかったとしても、ファミリー（チーム）に戻り、忠実にルールに従うよう話をした。そうすれば彼は相変わらずベストプレーヤーの一人としてレギュラー組みとしてプレーでき、罰せられる事は無いと。
しかし、Gallasの問題を解決しようとしたこのモウリーニョ監督の試みにもかかわらず、GallasはChelseaのために二度とプレーしなかった。
新しいシーズンの最初の試合だったManchester City（マンチェスター・シティー）戦が行われる前には、我々には4人のディフェンダーしか出場できる状態でなかった。しかもJohn Terry（ジョン・テリー）は怪我のため出場が危ぶまれていた。それでも彼（Gallas）は出場を拒んだ。
彼は脅しをかけた。もし彼に出場を強要すれば、或いは義務違反で我々が彼に罰金を課せば、彼はOwn Goal（自殺点）で報復するか、わざと退場処分になるか、或いは明らかなミスをして我々を困らせてやると脅した。
これは明らかに、監督にとって、チームにとって、そしてクラブにとって受け入れられるものでない。
Chelseaの利益は守られるべきものであるし、解決策はチーム全体が共有できるものでなければならない。もしChelseaにとって満足が得られる取引なら、Gallasは売られる事になる。もし、（チーム全体にとって）満足が得られないなら、Gallasは（現存のChelseaとの）契約を果たす義務がある。
Chelseaには監督とチームに対して選手がいかに貢献したかだけでなく、クラブをどれだけ尊重しているか、クラブのイメージアップにどれだけ貢献しているかを基準とした報酬体系を持っている。
この基準にのっとり、各選手は自分の役割を行わなければならない。
William Gallasはこれらの責任を認識する事が無かった。また彼はフランス2部リーグのタイトルしかとったことの無い選手だったのに、モウリーニョ監督とChelseaは2年連続プレミア優勝を彼に経験させた。そんな事も彼は認識できなかった。
----------------
びっくり仰天ですね…。
こんなステートメント（声明文）がクラブのオフィシャルWebサイトに掲載されるなんて…。
恐ろしい…。本当に恐ろしい。全く何を考えているんでしょう…。
信じられない事に、私がChelseaのWebサイトをチェックしたときには上に紹介した"声明文"がトップで掲載されていました。
プレミアリーグを2年続けて制したクラブがこのザマだとは…。
Chelseaの品位を下げるのは自業自得だが、こんな幼稚な"声明文"じゃぁプレミアの品位まで貶める事になる。
全く何考えてるんだろ…。
"声明文"の中で"Family（ファミリー）"（チームの事を称して）という言葉が何度も出てきます。
マフィアじゃあるまいし…、"ファミリー"って何だ？へっ！
（そういやぁ、Chelseaのオーナーはロシアンマフィアだったなぁ…）
モウリーニョ独裁体制確立って感じですね…。
そういえば、昨シーズンの始めにも起用法を巡ってモウリーニョ監督を批判したChelseaの選手が罰金とWebサイトで謝罪させられてました。おー、怖っ！
Ash（コール）もこんなクラブに行って大変だな…。
それを思うと我がチームは大人しいというか、お人好しというか、紳士的っていうのか…。
Cole（コール）なんか、Gallasとは比べ物にならない罵詈雑言をArsenalに浴びせ、おまけにクラブ批判を書いた本まで出版。新婚旅行を理由にオーストリア合宿参加拒否。腹が痛いと練習自体を拒否。こんなところで二度とプレーしないとチーム写真撮影参加拒否。極悪非道の数々…。
でも、ボスはArsenalオフィシャルWebサイトで、今までのColeのクラブへの貢献に感謝の意を述べ、彼の今後の活躍にエールまで送っている。
どえりゃぁー違いだわぁー（"もの凄い違いだなぁー"の意（名古屋弁））。
さぞかしGallasは無念だろうなぁ…。
きっと涙を流して口惜しがっていると思います。
ちょっとGallasの反応聞いてみます？
こんな"子供の喧嘩"に付き合っている暇無いけど、この"声明文"に対するGallasの発言も聞いてみる事にしましょうか…。
= Gallasの反応 =
「あんな"声明文"が世に出て本当に驚いたしショックを受けたよ。私は「Own Goal（自殺点）で報復する」なんて事は断じて言ってない。私はChelseaを去る意思を固めていた。それは本当の事だ。それが何故かは適切な時がきたら説明するよ。」
「人々が、こんな馬鹿げた非難（声明文）の事を脇に置いて、奴等がサポーターの前に差し出した横暴な責任感とやらで私の移籍の事を片付けたいのなら、それはそれでいい…。」
「これ（声明文）が沢山の人を騙せるのかどうか私には分からない。私は5年間Chelseaでプレーした。その5年間の間、私はいつもベストを尽くしたし、Chelseaのユニフォームを身に付けプレーする事に誇りを持っていた。」
「これ（声明文）は全て…、本当に…、本当にくだらないね。でも同時にこれが新しいChelseaさ。別に驚かないよ。Chelseaが沢山の資金を持っていたとしても品位に欠けるクラブだって事さ。」
Gallas, 応援するよ！あなたは私たちの新しい"ファミリー"なんだから！一緒にやっつけようぜ！
でも、もうあんまり"奴等"に関わるのは止めといたほうがいいと思うよ。馬鹿な奴等を相手にしてると自分までそのレベルに落ちちゃうから…。
余分な事は言わずにフットボールで証明しようぜ！
Arsenal Number 7/hanai
[あっ！はっー！独裁政権樹立完了！]
Comments
AKI:
恐ろしい！実におっそろしい！！(笑)
出てく選手が何言おうと、ホントは裏で何があろうと、チームはそんなの無視して黙ってでーんと構えてればいいのに。いや、そうでなきゃいけないのに…。醜いを通り越して、情けないですね。
Chelseaファンはこれを読んでどう思うのかなぁ？ちくしょ〜Gallasめ！ふざけんなっ！！とか思うのかなぁ？他人事ながら、なんだか悲しいですね…。
かわいそうなGallas。私たちが守ってあげなければ！！
出てく選手が何言おうと、ホントは裏で何があろうと、チームはそんなの無視して黙ってでーんと構えてればいいのに。いや、そうでなきゃいけないのに…。醜いを通り越して、情けないですね。
Chelseaファンはこれを読んでどう思うのかなぁ？ちくしょ〜Gallasめ！ふざけんなっ！！とか思うのかなぁ？他人事ながら、なんだか悲しいですね…。
かわいそうなGallas。私たちが守ってあげなければ！！
(September 06, 2006 16:43:05)
hanai:
AKIさん、
はい、Gallasを一緒に守りましょう！
■Thierry Henry: 彼は本当に誠実な人間だ。彼とは14歳のときから知り合い（友達）だ。誕生日も一緒、両親の出身地も一緒。
Chelseaの言っていることは全く信じられないよ。
■Claudio Ranieri（元Chelsea監督）: 信じられないね（Chelseaの声明文）。私が彼をChelseaに連れてきた。彼はピッチの中でも外でもプロフェッショナルだ。本当に信じられないよ。
また現在パリにいるボスはGallasに落ち着いて対応（不要な発言はしない）するよう指示を出したようです。
Gallasは訴訟を起こす事を考えているようです。
はい、Gallasを一緒に守りましょう！
■Thierry Henry: 彼は本当に誠実な人間だ。彼とは14歳のときから知り合い（友達）だ。誕生日も一緒、両親の出身地も一緒。
Chelseaの言っていることは全く信じられないよ。
■Claudio Ranieri（元Chelsea監督）: 信じられないね（Chelseaの声明文）。私が彼をChelseaに連れてきた。彼はピッチの中でも外でもプロフェッショナルだ。本当に信じられないよ。
また現在パリにいるボスはGallasに落ち着いて対応（不要な発言はしない）するよう指示を出したようです。
Gallasは訴訟を起こす事を考えているようです。
(September 07, 2006 02:26:29)
